Life in Amsterdam

サラリーマンクライマー、山のない国でどこを登る?

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Session in Frankenjura

8月11日(金)、午前11時に車でアムスを出発、一路デュッセルドルフを目指す。

アムスはこの日は朝から大雨。家の近くにある高速A10は現在工事中、よってアムステルフェーンまで南下し、A9に乗る。

強烈な雨で前があまり見えなく、A9→A2間で渋滞にあう。
dscn1212_20080302182104.jpg

途中、アーネム辺りで少し晴れ間が覗いたもののすぐにまた雨になる。
dscn1213_20080302182100.jpg

今回デュッセルドルフに行く目的は、8月11日~14日までデュッセルドルフ壁の会の皆さんのフランケンユーラ遠征にお供すること。

フランケンユーラとはドイツ南東、ニュルンベルク近くにあるクライミングエリア。80k㎡ほどの広大な土地に石灰岩が点在し、ルートの数は1万本以上に及ぶ。フランスのフォンテーヌブローがボルダーの聖地なら、フランケンユーラはルートクライミングの聖地と言える。欧州に来て以来、フランケンユーラでクライミングすることがひとつの目標であったが、昨年に偶然、壁の会の皆さんと知り合いになることができ、遂に今回の遠征へと至る。

デュッセルドルフにてmachaさんの車に乗り換え、15時に大人5人、子供2人でフランケンユーラへ向け出発。

時折豪雨にあいながらもフランクフルトまでは順調、しかしそこから工事渋滞などが続き、時間が取られる。

夕食を取るためニュルンベルクへ到着したのが21時前。デュッセルからニュルンベルクまでは500kmくらいで、アウトバーンを使えば4時間以内でも到着できる距離であるが今回は約6時間を要した。

ホテル到着が遅くなるのを避けるため、ニュルンベルクのmachaさん行きつけレストランですばやくビールとソーセージを食べる。

ソーセージ、10本で頼んだら、割腹のいいドイツおばちゃんが他の人とは違うお皿に盛り付けてくれた。
dscn1220.jpg

少し身の危険を感じた。

22時過ぎにホテル到着、この日は翌日からのクライミングに備え、すばやく寝ることとする。

8月12日(土)、朝からあいにく小雨が降る。
dscn1222.jpg

ただ、空は幾分明るくなっており、これ以上強く降る心配はなさそう。
dscn1223.jpg

今回泊まったホテルはGasthof zur Traube、英語だとHotel to Grapeで、入り口には本物のブドウの木が絡めてあり、小ぶりな白ブドウが垂れ下がっている。
dscn1224.jpg

朝食込みで一泊20ユーロ。室内はこぎれいで、朝食もおいしい。

10時ごろ、ホテルから車で5分強のところにある岩場、ヴァイセンシュタイン”Weissenstein”に到着。

幸いここの岩場は大部分が雨を浴びていない。
dscn1225.jpg

早速アップがてら易しいルートをリードする。
dscn1234.jpg

石灰岩の岩質はポケットが多く、そして鋭角。手に優しいとは言えない。
dscn1242.jpg

この場所はそれ程高くなく、優しいルートが多いのでアップには適している(machaさん、ヨソ見してませんか・・・?)。

登っている途中で右ひざを激しく岩にぶつけた。痛みを抑えつつ上まで登る。
dscn1246.jpg

打ちつけた瞬間、ルートの難度が2グレードほど上がった。
スポンサーサイト

Session in Frankenjura

ヴァイセンシュタインでのクライミング続き。

この岩場はパーキングからのアプローチ約50m。フランケンユーラにはこのようにアプローチの良い岩場が多い。
dscn1247.jpg

雨は止み、晴れ間も見え出した。日が差すと暖かい。
dscn1250.jpg

壁の会女性陣も次々と登り始める。
dscn1253.jpg

あれ、ハング越えで敗退している方がいらっしゃるような・・・?

あいこさんは勢いのあるクライミングで完登。
dscn1257.jpg

machaさん、高めのルート攻める。
dscn1260.jpg

バランスが悪いルートであるが危なげなく進む。
dscn1261.jpg

無事完登。この後、トップロープで登ってみたが、いいルートだった。
dscn1262.jpg

みっくんとあんこちゃんは小探検中。
dscn1241.jpg

昼食後、奥にあるハングルートWilde 13というUIAAグレード8-のルートを攻める。

本気トライだったものの、最後の核心越えでテンション。足がしっかり置けていないのと、オブザベが足りなかったのが敗因。そして何よりも持久力がまだまだ足りない。

しかし、このルート、ひとつ目のボルトまで5mくらいあるし、その後もランナウト気味。精神的なプレッシャーも大きかった。

いつの間にかひとも増えてきたし、ルートも10本近く登って疲れたので、今日は早めに退散。ホテルへ向かう。
dscn1268.jpg

Session in Frankenjura

クライミング後、ホテルがある村で祭りがあるとのことでそちらに参加してみる。

祭りといっても実質このテントひとつ。
dscn1269.jpg

そして中にいる人々の平均年齢は60歳くらい。
dscn1273.jpg

お昼もろくに食べていなかったところにビールを1リットルほど注入。タマネギピザがおいしい。
dscn1277.jpg

このおじさん同様、すっかりできあがってしまった。
dscn1281.jpg

ホテルへ戻って正式な夕食。魚、うまい。このホテルのレストランは結構いける。
dscn1283.jpg

夕食後、外へ出てみる。こじんまりとしたこぎれいな村。
dscn1286.jpg

fscn1289.jpg

dscn1292.jpg

dscn1291.jpg

フランケン地方といえばフランケンワイン。ロゼってのもあった。
dscn1295.jpg

途中、グロッキーで退場者が出たものの、2本ともきれいに空けた。

Session in Frankenjura

8月13日(日)。この日は朝から晴れていて気持ちがいい。
dscn1316.jpg

が、前夜の酒が残り、体が重い。オベ松さんばりに呑みスイッチが入ってしまったのが敗因(といっても本人にお目にかかったことはまだないのですが)。いつも分かっていながらつい飲みすぎてしまう・・・

あいこさん、クマちゃんも二日酔い。あいこさん、朝食の時間中ずっとゆで卵とにらめっこしていた。

この日は少し離れた岩場を目指す。ノイハウスNeuhausという村を抜けたところから森に入り、10分ほどの簡単なアプローチ。

到着した岩場はマキシミリアンズヴァンドMaximilianswandと呼ばれる。
dscn1318.jpg

様々な形状の岩が集中しており、それらの岩の塊、1周数百メートルに渡りルートがぐるっと配置されている。
dscn1320.jpg

体調はよくないが、早速アップ開始してロープを張る。ここもランナウト気味で神経を使う。

登っているうちに少しずつ酒も抜けてきて、昼食を取る。朝から早起きしておにぎりを作ってくれたクマちゃんはじめ女性陣に感謝。

二日酔いやら体調悪いやら言いながらも女性陣も登っている。イクミさんがスラブでいい登りを見せてくれた。

おもしろかったのがこのUIAAグレード7のルート。
dscn1319.jpg

最初はかぶり気味。
dscn1322.jpg

続いてスラブ。
dscn1325.jpg

そしてハング越え(写っているのはmachaさん)。
dscn1341.jpg

最後にまたかぶり気味で終了。ひとつのルートの中に変化があって楽しめる。

この日も合計10本近く登り、ヘトヘトになって終了。

遊び疲れたあんこちゃんを抱っこして駐車場に戻る。実はこれがこの日一番パンプした。

車にギアを詰めた後、もうひとつの目的に向かって皆さんと再度森の中へ進む。

フランケンユーラにある岩は、下方がえぐられて出だしがハングになっているルートが多い。
dscn1346.jpg

岩から木が生えている。
dscn1348.jpg

多少迷いながらもやっと見つけた。

上部が極端にハングした岩が顔を出す。
dscn1352.jpg

Session in Frankenjura

dscn1353.jpg

上部がどっかぶりのこのルート、名前は・・・
dscn1356_20080302230934.jpg

アクションディレクトAction Directe。

ちょっとしたクライミングマニアであればすぐに分かるはず。

フランケンユーラにある最難ルート。1991年にヴォルフガング・ギューリッヒよって初登されたルートで、世界最難ルートのひとつ。そのグレードたるや、UIAAで11、フレンチで9a、USAで5.14dになる。
dscn1314.jpg

このルートを完登したクライマーは世界に10人といない。日本人では2005年に小山田大氏が7人目の完登者としてクライミングの歴史にその名を刻んでいる。

そのルートは垂壁から始まり、突然140度くらいの傾斜が始まる。
dscn1359_20080302230858.jpg

傾斜が始まったところで、左手1本指で体を支え、右手2本指のポケットへとランジする。
dscn1360.jpg

実はそのランジは単なる始まりであり、それ以降に核心がある。

15mほどの高さであるが、下から見上げるとその迫力で20m以上に感じる。

しばし、そのルートに見惚れながらも、実はこっそりクライミングシューズは持ってきていたのである。

ということで、アクションディレクトに果敢にもフリーソロで挑む姿?をここに納めました。

皆さんとアクションディレクトの前で記念撮影をしてパーキングへと戻る。
dscn1364.jpg

夕食をがっつり喰って、しばし外を散歩。

この辺りにある建物はすべてきれいに花で飾られている。
dscn1367.jpg

dscn1368_20080302230755.jpg

フランケンユーラでこのような家に住めたらさぞ幸せだろう。
dscn1373_20080302230744.jpg

この日の夜も飲んだが、さすがに前日の疲れがあってか、酒より話に花が咲く。

0時過ぎに就寝。

Session in Frankenjura

8月14日(月)、フランケンユーラ最終日。

前夜の「飲み」は程々だったので、酒は残っていないものの、クライミング疲れを多少感じる。

この日はアムスまで帰らないといけないので、クライミングサイトへと出かけることはない。

が、折角のフランケンユーラ、午前中の時間は有効活用しなくてはいけない。

ホテルから徒歩3分のところに、名も知れない岩場があるので「朝練」と称して行ってみる。

どっかぶりの岩が出現。
dscn1369.jpg

トポがないのでグレードは分からないが、明らかにきつそうなルートばかり。しかも随分登られてないようで、ホールドにクモの巣が張っていたりする。

選びに選んで一番ましそうなこのルートを登ることとする。
dscn1392_20080302233131.jpg

下のほうがきついハングから始まり、初めのクリップができるかどうかも怪しい。

決死の覚悟で取り付く。なんとか2クリップ目まではいけたがそこで即テンション。ホールドが鋭角でしかもぬめっていて強烈に指に悪い。
dscn1382aa.jpg

少し指の皮が裂けた。こんなのアップもなしに登るルートじゃねえ。
dscn1385_20080302233029.jpg

でもこのルートの核心は前半の4メートルで後は楽チン。ボルダー系ルートといった感じ。

一応上まで登って、怪しい残置カラビナを補強し、降りてくる。

続いてmachaさんも取り付く。
dscn1387.jpg

更にぬめりが激しくなり、machaさんも苦戦。
dscn1390_20080302232924.jpg

やっぱこれはアップもなしに登るルートじゃねえ。

短時間のクライミングながら十分パンプした。これでクライミングは十分です。

岩場から村の方を見る。残置カラビナが影を落とす。
dscn1395aa.jpg

荷物をまとめ、お世話になったホテルを後にする。

この旅、最後の目的地へと出発。

20分ほど車でいったところが目的地。教会付近に車を停める。
dscn1396.jpg

Session in Frankenjura

8月14日(月)、最後の目的は教会裏にある墓地を訪ねること。

周りのぴかぴかの墓石とはその様相を異にする。
dscn1404.jpg

この墓石はヴォルフガング・ギュリッヒのもの。
dscn1401_20080302233818.jpg

1991年アクションディレクトを初登した当時の世界最強クライマー。その翌年の1992年、アウトバーンでの事故で32歳を目前にこの世を去った。

フランケンユーラの石灰岩でできたその墓石にはカラビナやスリングが巻きつけてあり、多くのクライマーから今も崇められていることが分かる。
dscn1406.jpg

自分とほぼ同じ歳で世界一の偉業を達成し、その若さで世を去ったということはなんとも不思議な感覚。

メッセージが書き込めるように墓石の横にノートがあったので皆でそれぞれの思いを書き記す。
dscn1408.jpg

僕は「また来るからいいルートを楽しませてね」というような内容を書いた。できたら来年までに実力を伸ばしてまたフランケンユーラを訪れたい。

帰りは渋滞もなく順調、に見えたが、デュッセル目前で大雨になり、混みあう。

そこから自分の車に乗り換え、アムスまで200km。途中前が見えないほどの豪雨に遭う。
dscn1411.jpg

オランダに入った頃からやっと小降りになった。雨のお陰で眠気はなかったが、疲れは倍増。
dscn1412.jpg

今回の遠征では壁の会の皆さんに大変お世話になりました。また来年も一緒に登りたいですね。おっと、その前にブローセッションですね。楽しみにしています。

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。