Life in Amsterdam

サラリーマンクライマー、山のない国でどこを登る?

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How to Fontainebleau

フランス、パリ南東50kmに位置する広大な森に囲まれたフォンテーヌブロー。

この場所は太古の昔は海底だったようで、海底で固められた砂が巨大な岩となり、その後隆起して巨石が転がる大地となったようだ。

その巨石をよじ登るようになったのがボルダリングの始まり。19世紀末には登られていたようなのでボルダリングは100年強の歴史。もっともブローでクライミングが始まったころはボルダリングというスタイルは確立されておらず、アルパインやフリークライミングの練習の場として活用されてきたようだ。しかしボルダリングというクライミングスタイルの確立された現在ではブローは「ボルダリング発祥の地」、「ボルダリングのメッカ」などと呼ばれて世界中のボルダリングクライマー(ボルダラー)の憧れの地になっている。

2007年頃からブローの魅力にとり憑かれアムステルダムから550km離れたブローまで遠征することすでに14回、ブローについてある程度詳しくなってきた(未登エリアは多いが)。

まだまだ日本にはブローの情報が届きにくいことを聞いて、それなら僕が今までに溜め込んだ情報をこのブログで書けば将来ブローを訪れるクライマーにとって一助となるのではないかと思い、この新しいカテゴリー”How to Fontainebleau”を作ってみた。

今後掲載していこうと思う情報は下記のような感じ(思いつきで随時追加していく予定)。

・アクセス
・宿泊
・装備
・トポ
・Bleau.info
・気候・天気
・買物
・エリア・課題
・観光

できるだけ実用的な情報を載せていきたいと思っていますが、「もっとこういう情報を載せて欲しい」等あればいつでも気軽にメッセージください。また間違った情報があればご指摘ください。

尚、今後掲載していく情報については一切責任を負えない旨ご了承ください。また、クライミングはやり方によっては危険が伴うスポーツであることを認識の上、ケガには十分注意して安全に楽しんでください。
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日本からのアクセス

いきなり核心だ・・・

僕はいつもオランダから車を使うため情報が少なく、今後詳しい情報が得られ次第、逐次追記していくつもり。

日本からだとどこの航空会社であれ到着するのはシャルル・ド・ゴール空港だろう。

航空会社によって到着ターミナルは異なるが、エールフランス・日本航空・大韓航空などはターミナル2になる。


レンタカー
レンタカーを利用するならシャルル・ド・ゴールでの受け取りが便利。事前にAvisEuropcarのホームページから予約をしておく。

シャルル・ド・ゴールからフォンテーヌブローまでの道順はGoogleマップのルート案内で次のように入力すれば大体分かる。

A:Aeroport Charles De Gaulle 1
B:Fontainebleau

と入力後、検索。距離は90km弱で所要時間は1時間強。


電車
電車のチケットは窓口でFontainebleau Avon駅までの区間を購入する。Line 4でパリのリヨン駅(Paris - Gare de Lyon)行きの電車に乗るが、リヨン駅で乗換えが必要。

空港からリヨン駅まで50分くらいなので、リヨン駅での乗り換えを考慮すると、シャルル・ド・ゴール~フォンテーヌブロー・アボンまでの所要時間は約2時間見ておけばいいだろう。

今日のところはこの辺でご勘弁を・・・

宿泊

ブロー滞在に当たってはホテル・ジト(週単位での貸家)・キャンプといった方法がある。ジト・キャンプについては過去のRock&Snow 37号(2007年9月)で紹介があるのでそこも参考にしていただきたい。

1.ホテル
Etap Hotel Fontainebleau Avon
料金:40ユーロ(一泊一部屋、朝食なし)
住所:46, Avenue Franklin Roosevelt, 77210 Avon
GPS:N48°24’57.70 E2°43’20.32
電話:(+33) 89 26 80 794
予約:Webで可能(クレジットカード必要)。キャンセルは当日19:00まで可能(キャンセル料なし)。
備考:英語可、朝食は一人プラス5ユーロ
*今後いろいろとGPS情報も記載しますが、クリックするとGoogle Mapで位置がわかります。
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Fontainebleau Avon駅から歩いて5分弱の便利なホテル。特にブローで車を利用しないクライマーにお勧め。このホテルから市街の方へ1分歩けばChampionという大きなスーパーがあり、ここで大体のものは手に入る。ホテル周辺にレストランも数軒ある。

受付でクレジットカードか現金で支払いするが、禁煙部屋がよければこのときにお願いする。受付のお姉さんは英語可。支払い後、部屋番号とパスワード(6桁数字)が書かれた領収書をもらい、部屋のドア部分にある機械にパスワード入力すると鍵が開く。パスワードはいつも財布などに入れて携帯しておくように。

お昼の時間は受付がいなく、ロビーのドアが閉まっているため、入り口に設置されているタッチパネル式の自動チェックイン機でチェックインする。
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英語での案内表示あり。予約に使ったクレジットカードを挿入し、機械の言うとおり進んでいくと部屋番号とパスワードが書かれた領収書が吐き捨てられるように出てくる。紙はそのまま地面へヒラヒラ落ちていき、掃除後の水溜りに浸水した苦い経験あり。一泊以上予約している場合でもこの機械でチェックイン・支払いできるのは初日宿泊分40ユーロのみ。夕方以降改めて受付で残りの宿泊代を支払う必要あり。

部屋は2段ベッドが設置されており、下段はダブルなので上段と合わせて最大3名で宿泊可能。
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1部屋40ユーロなので3名だとひとり頭約13ユーロ。それに加え12歳以下の子供であれば2名まで追加料金なしで同室に宿泊可能。部屋の中にトイレとシャワーがあり、シャワーにはバスタブがついているのでクライミングの後、湯にどっぷり浸かれるのが実にいい。欧州のホテルでは途中で湯が切れて水に変わったりすることがよくあるがこのホテルでは湯は使い放題。
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各部屋にバスタオル・石鹸・プラスチックカップが2つずつある。テレビあり。冷蔵庫なし。暖房あるが冷房なし。ドライヤーは受付に言ったら貸してくれるが台数が限られている。チップは必要なし。

部屋間の壁はあまり厚くない。週末は酒を飲んでうるさい輩がいることがあるので耳栓を準備しておくといい(自らそのうるさい輩に変貌することもままあるが)。

朝食は一人5ユーロ。朝、その場で支払って朝食を取ることも可能。バケット、チーズ、ヨーグルトといった簡単なものだけだが、温かいコーヒーが飲めるのがいい。

駐車場はホテルにあり、宿泊者はもちろんフリー。20台以上停められるので満車になる心配はあまりない。夜遅く戻ってくるとホテル前のゲートが閉まっていることがあるが、ゲート横の機械に部屋のパスワードを入力すると開く。

セキュリティー面は今まで使ってきた経験から問題ないと感じるが、部屋を出るときは貴重品は持ち出すか、スーツケースに入れて鍵を掛けるかしておいたほうがいい。


Formule 1 Moret Fontainebleau
料金:30ユーロ(一泊一部屋、朝食なし)
住所:Zone artisanale, Lieu-dit “Saint Lazare” 77250 Ecuelles
GPS: N48°22’05.17 E2°50’14.92
電話:(+33) 89 17 05 326
予約:Webで可能(クレジットカード必要)。キャンセルは当日19:00まで可能(キャンセル料なし)。
備考:英語不可、朝食は一人プラス4ユーロ
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ブロー市街から東へD606に沿って約10km行った、Ecuellesという町にあるホテル。D606を東へ走っていたら左手に黄色い看板が見えてくるのですぐ分かる。

Etapと同じAccor Hotel系列で設備は似ている。一泊一部屋30ユーロとEtapより割安であるが大きな違いはトイレ・シャワーが共同で部屋の中に設置されていないこと。

基本的に常時受付がいるのでEtapのような自動チェックインはない。受付に人がいないときは、インターフォンを使えば中から出てくる。英語は通じない(以前片言で英語をしゃべる女性がいたが最近見ない)。日本で言う1階はうるさいので2階以上の禁煙部屋をチェックイン時にお願いすることをお勧めするが、如何せん、英語が通じないのでなかなかうまくいかない。

トイレ・シャワーはそれぞれ独立した個室として各フロアにそれぞれ2、3台ずつ設置されている。共同ということであるが掃除はきちんとされているので不潔感はない。シャワー室には液体石鹸が設置されている。バスタブはない。設備に関してはトイレ・シャワーが室内にないこと以外は基本的にEtapと同じ。

各部屋にバスタオル・プラスチックカップが2つずつある。テレビあり。冷蔵庫なし。暖房あるが冷房なし。ドライヤーはシャワー室に設置されている。チップは必要なし。

駐車場は十分な広さあり。夜はホテルの前のゲートが閉まる場合があるが、開け方はEtapと同じ。

セキュリティ面は少し心配。以前宿泊した際に他の部屋で置き引きがあったようで警察が来ていたときがあった。貴重品は部屋には置いておかず持って出たほうがいい。このホテルはEtapより安く、フィリップのビストロにも近いというメリットがあるが、設備面・セキュリティ面で女性が泊まるのはお勧めしない。僕もEtapが空いている限りはEtapに泊まるようにしている(湯船にも浸かれるし)。


2.ジト(GITE)
基本週単位での貸家。家具やキッチンが備え付けなので自炊ができる。下のWebサイトから検索可能(Townで”Fontainebleau”やその近郊の町の名前、”Barbizon”、”Arbonne”、”Samoreau”、”Ury”、”Milly-la-foret”、”Larchant”、”Nemours”などを入力する)。
http://www.gites-de-france.com/gites/uk/rural_gites


3.キャンプ
Webで検索可能。
http://campingfrance.com/index.jsp?lg=uk

Camp Municipal
GPS:N48°25’25.94 E2°45’02.97
電話:(+33) 1 64 23 72 25
設備:シャワー、トイレ
Fontainebleau Avon駅から3km弱東に位置するサモロ村のミュニシパルキャンプ場
春から夏にかけてしか営業してないようなので事前に確認する必要あり。

La Musardiere
GPS:N48°23’40.35 E2°30’24.90
E-mail :lamusardiere@infonie.fr
電話:(+33) 1 64 98 91 91
料金:大人一泊6ユーロ
設備:シャワー、トイレ、ランドリー
ブロー市街から西に行ったTrois Pignonsという地域にあるミュザルディルキャンプ場
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ここからだと95.2、Roche aux Sabots、Cul de Chienといったエリアが近い。

VIVI SITE
UK在住Akoさんから耳寄り情報。ブローの南のMarlotteという村近くのD58沿いに無料のキャンプ場VIVI SITEというのがあるらしい。この辺かな?森の中であやしい水道?と強烈なボットントイレがあるらしい。

ジトとキャンプについてAkoさんよりいい情報いただきました!Thanks、Akoさん!

装備

ボルダリングのための装備、またあったら便利なもの。

クライミングシューズ
穴が開く場合や雨で濡れる場合があるので履き慣れたものを最低2足は用意したほうがいい。

クラッシュパッド
日本から持ってくるのは大変だけど、できるだけ大きいものを。下地が悪い課題、高度がある課題などはローカルと一緒に登るのがいいだろう。「一緒に登っていい?」とゼスチャーすれば、気軽に受け入れてくれる。

トポ(ガイドブック)■
別途トポの項目で纏めるつもりだが、1999年に出版されたEscalade a Fontainebleauの英語版Fontainebleau Climbsがブロー初心者には一番分かりやすいだろう。

チョーク
チョークバックに加えて僕はポフを利用している。布にチョークと松脂粉を入れて縛り、大きな「てるてる坊主」を作る。高めの位置にあるホールドを叩いて掃除したりするのに便利。シューズ拭きにも使える。

ブラシ
Championなどのスーパーで伸縮棒とブラシを買って作成可能。高い位置のホールド掃除に便利。

足拭きマット
粒子の細かい砂がシューズにまとわりつくので単なる布でもいいのでシューズを拭くものがあったほうがいい。

地図
南はNemoursやLarchant、西はMilly-la-Foretという町まで記載されている地図があれば便利。Google MapやGoogle Earthをひたすら印刷して持っていくのも一手。

電源プラグ
日本の電化製品は120V仕様だが、欧州は220V、また電源プラグの形状も異なる。最近の電化製品は120-220Vまで対応しているものがほとんどであり(説明書に対応ボルテージが書かれている)、欧州でも使用可能。使用する場合は日本式電源プラグから欧州式プラグへ変換するアダプタが必要になる。


気候・水質・食べ物等、日本と欧州では異なるので、体調管理にはお気をつけを。風邪薬、胃腸薬など用意したほうがいい。

日焼け止め
夏はエリアによっては日差しが強い(例:Cul de Chien、95.2)。

虫除け
夏に木々の密集したエリアで重宝。

カイロ
冬の遠征対策。欧州にはカイロという文化はないようだ。

ウエットティッシュ
水場が近くにあるエリアはない。Roche aux Sabotsの駐車場には水道がある。

仏和辞書
緊急時、またフィリップのビストロ対策。

スリッパ
ホテルで重宝。欧州のホテルには基本的にスリッパはない。

耳栓
週末のホテルは騒がしい。

トポ

フォンテーヌブローのトポ(ガイドブック)は数々あるが僕は下の3冊を使っている。
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左から
1.Fontainebleau Climbs(紫トポ)
2.Escalade “Hors-Pistes” a Fontainebleau(緑トポ)
3.7+8, 1789 straight ups in Fontainebleau(白トポ)

1.Fontainebleau Climbs(紫トポ)
出版年:2001年
著者:Jo & Francoise Montchausse、Jacky Godoffe
言語:英語
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1999年に出版されたEscalade a Fontainebleauの英語版。古いトポだがブロー初心者にはこのトポが一番分かりやすいと感じる。理由は、易しい課題から難しい課題まで幅広く数多くの課題が載っていることと、課題が「サーキット」別に纏まっているので目標課題が探しやすいこと。

ちなみにこの表紙の課題はL’Angle Parfait(7b)、クライマーはMarc Montchausse

■サーキットとは?■
トポの中にCircuitという言葉が出てくる。サーキットとは予め決められた課題(約50個)を岩に書かれた数字を追いながら1つ1つ順番に登っていくスタイル(下はBas Cuvierの赤色サーキット24ページ)。
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クライミングエリアに点在する岩に同色のペンキで1から50くらいの数字が書いてあり、それぞれの数字がひとつのボルダリング課題。その数字を1から順番に最後の数字まで追って登っていくというスタイル。約50個のボルダリング課題を登ってひとつのサーキット終了となる。昔、アルパインの練習としてブローが活用されていた名残りだと思う(全くの推測だけど)。今でも早朝に年配のローカルクライマーが足拭きマットだけを持ってクライミングシューズを履いたまま課題間を移動しながらやさしいサーキットを回っている姿がよく見られる。

サーキット毎に数字を記載するペンキの色が異なり、その色でサーキットの課題の難度が決まってくる。例えばBas Cuvierのオレンジ色サーキット(岩にオレンジ色のペンキで数字が1~50まで書いてある)はどの課題もグレード2a~3c、青色サーキットは4a~5c、赤色サーキットは5c~6c、白色サーキットは6c~7bといった具合。この色別によるサーキットのグレーディングは大よそ他のエリアでも共通。サーキット以外にもオフサーキット(Off Circuit)として個別の課題があるが、グレードは7~8台と難しいものが多い。

しかし、Bas Cuvierのオレンジサーキット、侮るなかれ。これほんとにグレード3台なの?と思われるような課題がちらほらある。

注意点としては課題によってはペンキが消えていることがある。

■トポの見方■
Bas Cuvierのオレンジサーキットを例にとる(トポ20ページ)。
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左下のパーキング位置”P”から一番近くにある岩が黒色1番。これは「岩番号」として21ページの表の”Boulder”欄に対応する。この数字は実際の岩には書かれていない。
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この岩番号黒色1番にある課題がオレンジ色7番。21ページ表の”Route”欄に対応する番号でLa Voie de L’Arbre、3b(Route 7番、Boulder 1番)。このオレンジ色の数字は実際の岩にペンキで書かれている(しかし課題によっては消えてしまっているものもある)。

ひとつの課題を見つけたらそれを基準に近くの岩番号や課題番号を伝っていけば位置関係が分かってくる。このトポのいいところは別色のサーキット(22ページ青色サーキット、24ページ赤色サーキット等)でも地図と岩(Boulder)番号が共通していて位置関係が分かりやすい。

■よい点■
前述したように幅広い難度の課題が載っているためボルダリング初心者から上級者まで楽しめ、サーキット別の表記で課題の位置も分かりやすい。各所にエリアや課題に関するエピソードが織り交ぜられており、読んでいるだけでも楽しめる。

■注意点■
古いトポなのでグレーディングが今と異なっている課題がある。目標課題を見つけたら別途説明するWebサイト、Bleau.infoで確認することをお勧めする。

■どこで買うの?■
日本のクライミングジムで販売しているところはあるがアマゾンでも入手できる。
またBas Cuvierから約5km北上したところにあるカラフール(Carrefour)に併設されているデカトロン(Decathlon)というスポーツショップに仏語版がある。
フォンテーヌブロー市街の書店でも入手できるが英語版があるかは不明。

今後は「紫トポ」として記載。


2.Escalade “Hors-Pistes” a Fontainebleau(緑トポ)
出版年月:2006年4月
著者:Jo & Francoise Montchausse、Jacky Godoffe
言語:仏語(英語版もあるようだ)
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上記「紫トポ」の改定版でグレード6以上のみが載っている中級・上級者向けトポ。僕は仏語版を買ったが、今は英語版も出版されているよう。

ちなみにこの表紙の課題は「紫トポ」の表紙の課題L’Angle Parfaitと向かいあったL’Angle Plus que Parfait(7b+)、クライマーはMarc Montchausse

■トポの見方■
Bas Cuvierを例にとる(トポ19ページ)。
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左下のパーキング位置”P”から真上に行くと1番の課題La Lili(6c)がある。青い番号で記載されているが「青色サーキット」ではなくこのトポ独自の番号なので注意。この課題のある岩は「紫トポ」では岩番号(Boulder)1番になるが、このトポでは岩番号は記載されていない。

課題番頭1の横に小さく”.1”と記載されているが、これは白色サーキットの1番ということで”COMMENTAIRES”に”1 blanc(1白)”として説明がある。
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この小さな数字を見るより、地図上の赤色サーキットの課題番号と実際の岩の赤色ペンキ番号とを照合して位置確認する方が分かりやすい。課題1番La Lili(6c)と2番Les Doigts(6a)の間に赤色1番があるがこれは赤色サーキット1番L’Envers du Un(5c)を意味する。このトポは6a以上のグレード課題しか記載していないので赤色1の数字のみが記載されている次第。

もう少し上にいくとAerodynamiteという記載がある。エリアの看板課題のいくつかはこうして地図上に課題名が記載してある。
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5番Aerodynamite(7c)、2b blanc(2b白=白色サーキット2b番)。
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「ハートマーク」は「好課題」を意味する。その下に同じく5番でAerodynamite(7c+)となっていて、「@」マークがついている。この「@」は「シットスタート」を意味し、シットスタートでAerodynamiteを登ったら7c+になるということ。ちなみにこのAerodynamiteはリーチが必要で日本人にはつらいかも。

同じ岩に6番Le Trou du Simon(6a)があり、赤色サーキットの4番に該当することが分かる。この課題はお勧め。

ひとつの地図に多くの番号が記載されているがこのように赤色サーキット課題や看板課題を探せば位置関係が分かりやすくなる。

「ハート」:好課題
「!」:危険(高度のある課題、下地が悪い課題等)
「@」:シットスタート(Sit down start、SD)
「G」:Gauche=Left=左
「D」:Droite=Right=右
「Noir」:黒
「Blanc」:白
「Rouge」:赤
「Bleu」:青

■よい点■
グレード6以上の課題が載っており、お勧め課題にはハートマークがついているので中級者~上級者が十分楽しめる。

■注意点■
基本的にサーキット表記がない。地図上にちらほら載っている赤色サーキットの課題(赤色数字)を頼りに課題を探す必要あり。またひとつの地図上に多くの課題が記載してあるので位置が少し分かりにくい。トポ中の課題番号が青色だけどこれはこのトポ独自の課題番号であり、決して「青色サーキット」ではないので注意。

■どこで買うの?■
日本のクライミングジムで販売しているところもある。
Bas Cuvierから約5km北上したところにあるカラフール(Carrefour)に併設されているデカトロン(Decathlon)というスポーツショップに仏語版がある。
また毎週土日にエリアRoche aux Sabotsのパーキング(GPS:N48°22’19.15 E2°30’30.44)に”SOS Escalade”というリソール屋が来るがそこでも購入可能。
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フォンテーヌブロー市街の書店にもあるようだ。

今後は「緑トポ」として記載。


3.7+8, 1789 straight ups in Fontainebleau(白トポ)
出版年月:2007年12月
著者:Bart van Raaij
言語:英語・仏語、2ヶ国語併記
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グレード7以上の課題が1789課題も載っている上級者向けトポ。2002年に出版された”7+8, 1115 straight ups in Fontainebleau”の改訂版で、ブローのトポの中ではこれが最新と思われる。
著者はロッテルダム近郊在住のオランダ人でブローに行きまくってこのトポを完成させた。詳しくはこちら

■トポの見方■
Bas Cuvierを例にとる(トポ14ページ)。
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左下のパーキング位置”P”からすぐに上に1番の課題Croix de Fer(7b)がある。
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この課題のある岩は「紫トポ」の岩番号(Boulder)1番に該当するがこのトポでも岩番号は記載されていない。同じ岩に薄字で1番、2番の表記があるが、これはサーキットの番号を意味する。このページは赤色サーキットが表示されているが、エリアによって表示されるサーキット色が異なる(どの色かは地図の次のページの下段に書かれている)。位置確認に活用して欲しい。

ちなみに1番から少し上がったところにある5番が上記「緑トポ」でも説明したAerodynamite(7c)になる。「緑トポ」ではグレードは7c(シットスタートは7c+)となっているが、このトポでは7b+(7c)、シットスタートは8aとなっている。このトポのほうが新しいので最新のグレードと言えるが、僕はBleau.infoのグレードを参考にしている。

「☆」:エリアを代表する好課題
「★」:ブローを代表する好課題
「assis」:シットスタート

■よい点■
地図が他のトポより詳細で分かりやすい(但し距離スケールがないのが残念)。課題の種類(垂壁・前傾壁等)や簡単な説明(スタート位置、限定等)が記載されている。お勧め課題や危険課題がマークされている。写真が多い。マイナーなエリアも多く載っている。雨に強い表紙。紐しおりがついている。

■注意点■
本当に”6c+(7a)”以上のグレードしか載っていない。幅広い難度の課題を楽しみたければ他のトポと併用する必要あり。「一手一手のホールド間の距離が遠いリーチ課題」にはMorphoと記載されているが、それ以外にも多くのMorpho課題があると感じる(やはりオランダ人が作ったトポだ・・・)。

■どこで買うの?■
上記「緑トポ」と同じく”SOS Escalade”で販売している。
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Bleau.infoでも購入できるがトポ28ユーロに加え送料が20ユーロもかかる上、関税もかかる可能性があるため注意。

今後は「白トポ」として記載。


その他にも数多くのトポがある。こちらにブローのトポのリストがある。1950年代のトポまで記載されており、ブローの歴史を感じることができる。

気候・天候

1年を通してクライミング可能。夏は暑くてホールドを滑らせてしまうが、天気は安定し日も長い(22時近くまで明るい)。冬は雨が多く日が短い(17時には暗い)が冷え込んでホールドのフリクションは最高。バランスを考えると春(4月~6月)や秋(9月~11月)が遠征には丁度いいように感じる。夏は気温30度近くになるが湿度が低い分日本に比べ過ごしやすい。冬は氷点下になることがあり、積雪もある。

今年のブローは特に天気が悪くて変わりやすい。特に1月~3月にかけてが最悪で雨ばかり。4月からは比較的よくなってきたものの、変わりやすい天気が続き、9月に入って漸く安定してきた感じ。

天気予報はWebサイトを活用している。そもそも週間天気予報というものは当てにならないが、なぜかフランスの天気予報は翌日の天気でもサイトによって予報がバラバラ、一体どういう基準で予報しているのか不思議だ。

ということで僕は天気予報のサイトを複数見て、その平均値を取るようにしている。下記にいくつか紹介する。

■最も悲観的な天気予報■
MSN

■最も楽観的な天気予報■
・Yahooの「世界の天気」週間予報であるが、最近なくなってしまった。楽観的過ぎたのが原因か?

■中立派■
Orange
AccuWeather
Meteo Region Nord(経験上これが最もよく当たる)

エリアの地形により雨天後の岩の乾く早さが変わってくる。木々が密集した平地にあるエリアは乾きが遅い(しかし、晴天時は日差しを遮ってくれる)。

■岩の乾きが早いエリア■
・Apremont(風の当たる高台)
・Cul de Chien
・L’Elephant
・95.2

■岩の乾きが遅いエリア■
・Bas Cuvier (Marie Roseのある辺りは乾きが早い)
・Canche aux Merciers
・Franchard Cuisiniere
・Franchard Isatis
・Petit Bois

岩の乾きが早いエリアはどこもパーキングからのアプローチがあるので、雨天後に岩の状態の確認へ行くにはリスクが伴う(L’Elephantはパーキングからのアプローチはよいがエリア自体がブロー市街から遠い)。ひとつの方法としてはブロー市街から近いBas Cuvierに行き、赤色サーキット22番Marie Rose周辺の岩の状態を見る。Marie Roseの周りは木々がなく、岩の乾きが早いのでそこが乾いているのであれば他の岩の乾きが早いエリアでも乾いている可能性が高い。

5月頃はエリア(Bas Cuvier等)によってはわらびが生えている。10月から猟が解禁となり、1ヶ月間ほどジビエ料理(狩猟で捕った肉を使った料理)を出すレストランがある(フィリップのビストロ)。この時期にエリアの奥深くをひとりで彷徨わないように。猪や鹿と間違えられて撃たれる恐れあり。10月頃からブロー西のTrois Pignons地域のエリア(Roche aux Sabots、95.2、Canche aux Merciers等)では栗が落ちていてレスト日に栗拾いを楽しむことができる。

買い物など

・Champion
・ガソリンスタンド
・Carrefour
・レストラン
・病院
・ブロー市街パーキング


Champion
営業時間:月曜~土曜 8:30~20:30、日曜 9:00~12:30
GPS:N48°24’55.15 E2°43’11.34
Fontainebleau Avon駅の近くにあるスーパー。ここに行けば大体必要なものは何でも揃う。こんな内陸なのになぜか新鮮な魚介類も売っている。日曜も午前中あいているので便利。
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レジ袋がないので何か袋をもっていくべし。もちろんレジ辺りにぶら下がっている袋を購入することも可能。

果物や野菜コーナーには数箇所に電子秤が置いてある。秤にはそれぞれの種類の果物・野菜の写真が載っている。例えばバナナを買う場合は、バナナが置いてある棚から必要な分のバナナをちぎってビニールに入れ、その電子秤の上に乗せる。そしてバナナの写真が載っているボタンを押せば価格が記載されたバーコードシールが出てくるのでそれをビニールに貼り付けてレジへ持っていく。
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ハムコーナーにあるスペインやイタリア産の生ハムおいしい(下はイタリアのパルマハム)。
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チーズもお勧め。惣菜コーナーにある牛肉のブルゴーニュ風煮込みもうまい。
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日曜はバケットが置いてないので、必要ならChampionの向かいにパン屋があるのでそこで購入できる(日曜も開いている)。

レジでの決済は現金かクレジットカード。いまだにフランスでは多くの店でユーロとともにフランでの表示がされているのでフランをユーロと間違えないように(恐ろしく高くなるのですぐ分かるが)。

店に入って一番左端(東側)にトイレがある。入ったら自動で照明がつく。
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ガソリンスタンド
上記Championに併設されているガソリンスタンドが安くて便利。セルフサービスで、4機ほどある給油スタンドの開いている場所に車を寄せ、自分で給油。給油スタンドの番号を覚えておく。
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緑色のノズルがガソリン。ユーロ95がレギュラー、ユーロ98がハイオク。黄色のノズルがディーゼル。
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給油後、車を進め有人料金所で、使った給油スタンドの番号を伝えて支払いをする。一度クレジットカードが使えないことがあったので念のため現金も用意しておくべし。

朝早い時間(9時前)や夜間は無人料金所となる。その場合は給油スタンドにクレジットカードを差し込んで給油から支払いまですべて自分で行う。


Carrefour
GPS:N48°29’58.62 E2°34’47.43
Bas Cuvierから約5km北上したところにあるショッピングセンター、カラフール。デカトロン(Decathlon)というスポーツショップが併設してあり、そこで紫トポ・緑トポ(仏語)が売っている。他にもクラッシュパッド(巨大なものはない)とチョークがあり、シューズもあるようだ。併設されているマクドナルドでは無線LANが無料で使えるはず。


レストラン
フォンテーヌブロー城がある辺りの中心街に行けばフランス・ベルギー料理など数々のレストランがある。日本食レストランもある(GPS:N48°24’16.59 E2°42’02.93)。

ブローは観光地でもあるのでレストランでは英語が通じるが、価格は観光地価格、コース料理だと最低20ユーロはかかる。中華のテイクアウトの店もあるようだ。

ブロー市街から離れたところであれば市街から西へ約10kmのArbonneという村にお洒落な感じのレストランがある(GPS:N48°24’37.58 E2°33’51.37)。

また、ブロー市街から南へ約15km行ったElephantというエリアのパーキングのすぐ近くにもレストランがある(GPS:N48°17’41.65 E2°35’51.58)。カフェと併設されているのでElephantで登った後にコーヒーを楽しむこともできる。おいしそうなビールも置いてあるが登る前は誘惑に負けないように(1度負けた経験あり)。

さらにブロー市街から東に約20km行ったCannes-Ecluseという村に「フィリップのビストロ」と呼んでいるビストロがあるが、これは別途記載。


病院
Hopital de Fontainebleau
住所:55 Boulevard Joffre, Fontainebleau, Seine-et-Marne 77300
GPS:N48°24’43.56 E2°41’48.56
電話:(+33) 16 42 24 841
万一病気やケガしてしまった場合に備え場所は覚えておいたほうがいい。ちなみに救急車を呼ぶ場合の電話番号は15、警察は17、消防は18。


ブロー市街パーキング
GPS: N48°24’21.73 E2°42’06.44
ブロー市街はいつも混み合っているので車道脇に駐車するのは難しい。中心街なら教会の横にある有料駐車場が便利。夜間は無料になると記憶している。週末の午前中はこの辺りで市場をやっているのでその時間帯は駐車できない。
フォンテーヌブロー城の近くがいいなら、ブロー城正面のBoulevard Magenta通り沿い(GPS:N48°24’03.87 E2°41’46.81)に駐車できたと思う(よく観光バスが駐車している)。

フィリップのビストロ

店名:La Boule d'Or
住所:4, Rue St Georges 77130 Cannes-Ecluse
電話:(+33) 1 64 32 29 91
営業:19時くらいから。チラシには年中無休と書いている。
GPS:N48° 21’52.59 E2° 59’18.17
駐車:N48° 21’53.58 E2° 59’15.85

ブロー市街から東にD606に沿って約20km行った、Cannes-Ecluseという町にあるビストロ。
DSCN4814d.jpg
ホテルF1に泊まった際にこのビストロのチラシを見つけて、恐る恐る行ってみたらこれが当たりで、その後、遠征の度に利用している。

店名、La Boule d'Orは英語で”The Ball of Gold”となり、日本語に直訳しづらいが、フランスで行われているスポーツに由来するようだ。片手に収まるくらいの小さいボールを投げて他のボールにぶつけて得点を競う、言ってみればフランス版ゲートボールのようなスポーツらしい。

気さくなシェフである主人の名前はフィリップ。英語は全く話さない。僕はいつも辞書を持っていっている。老眼が始まっているので字が大きい辞書がよい。
奥さんの名前は不明。背が高く細身で、実はBleausardではないかと思われる。片言で英語を多少話すが、最近なぜか英語でしゃべってくれなくなった・・・
一人息子のヨアンヌ。5歳くらいでかわいい。食器運びなどお手伝いして偉い!
犬が一匹。よく吠えていたが最近はなついてきた。吠えても絶対かまないのでご安心を。

料理は、ビュッフェ形式の前菜・メイン・チーズ・デザート・ワインの基本コースで11ユーロと値段も驚異だが料理自体も逸品。前菜はそのときで種類は違うが、サラダ、パテ、ゆで卵、サーディン、ホワイトアスパラ等。ピクルスが酸っぱくておいしい。

■メインメニュー■
・ボフ: ビーフステーキ。肉が柔らかい。焼き加減はレアかミディアムがお勧め。
・エスカロップ: 鶏肉のソテー。ソースが絶妙、残ったソースはバケットと一緒に。
・ポアソン: 白身魚。淡白で前日飲みすぎた場合はこれ。
・フォア: レバー肉。まっこいがレバー好きなら一度お試しあれ。

■サイドメニュー■
・パッ: パスタ
・フリット: フライドポテト
・アレコベ: いんげんのニンニク炒め

■デザート■
グラス: アイスクリーム
アイスクリームはバニ(=バニラ)、ショコラ(=チョコ)、カシス、シトロン(=レモン)等数種類から2種類を選べる。シトロンはお勧め。
その他にも自家製カスタードプリンのようなものがあったり、ケーキのようなものがあったりするが名前は不明。デザート好きの方はしつこく聞いてみてください。

これに加えて不定期にスペシャルメニューが出てくる。焼き豚肉の蜂蜜和え、エスカルゴ、マロンといったもの。但し、10cmほどの大きさのあるソーセージには要注意。においがきついがそれはまあよし、しかし強烈に消化が悪く、僕は食べた日の夜中、惨劇に見舞われた。スペシャルメニューがあるときは事前に写真入の本でどんなものか説明してくれるのでこのときに油断せずよく内容を確認するように。

10月になるとブローでは猟が解禁され、狩猟で捕られた肉が「ジビエ料理」としてでてくるがこのビストロでは11月から鹿肉がメニューに加わる。これまた絶品。11月のみの限定メニュー。

■その他■
バケット: フランスパン
ヴァン・ブラン: 白ワイン
ヴァン・ルージュ: 赤ワイン
オー: 水(ボルドーワインの”Bordeaux”は”Bord=端”+”Eau=水”で「水辺」という意味らしい)
フォマージュ: チーズ
カフェ: エスプレッソ(欧州のコーヒーはおいしい)
セボン: おいしい
トレビアン: 最高!
ボンソワ: こんばんは・おやすみなさい
オヴァ: さようなら

チップは一人頭2ユーロ払えば十分(僕はいつもそのくらいしか支払っていない)。出張の際に日本で仕入れた日本のお菓子やおもちゃ(ヨアンヌ用)をお土産に持っていっている。

Bleau.info

フォンテーヌブローでのボルダリングを楽しむために欠かせないのがこのhttp://bleau.info/

Webでブローの情報を検索していてたまたま見つけたサイトだが、それ以降、遠征の下調べには欠かせない貴重な情報源となった。

英語・仏語・蘭語の3ヶ国語で展開されているこのサイトはオランダ人によって運営されている。ちなみに編集者の一人はBart van Raaijというロッテルダム近郊に住んでいるオランダ人であるが彼はブローのグレード7以上の課題を1789個も集めたトポ、”7+8”の著者でもある。こういうところにオランダ人の商魂というか、(日常生活では「決して」感じない)偉大さを感じる。

さて、この15000課題以上が載っているサイトの使い方だが、僕は下記のようにして利用している。

1.目標課題の情報収集
2.目標課題探し
3.登った課題登録
4.その他情報収集
5.お買い物


1.課題の情報収集
例えば、Bas Cuvierというエリアにはブローで初めて登られた6a、Marie Roseという課題があるが、その課題についてトポに載っている以上の情報を集めたければ、サイト上部のSearchで”Marie Rose”と入力すればMarie Roseのページへとリンクされる。Marieとだけ入力しても候補リストが出てくるので分かりやすい。

載っている情報はこんな感じ。カッコ()内はMarie Roseの情報。
・5つ星評価(4つ星)
・エリア名(Cuvier)
・壁種類(垂壁)・ホールド種類(スローパー)
・課題名・グレード(La Marie-Rose・6a)
・サーキットの色・課題番号(赤色サーキット22番)
・備考(ブローで初めての6a)
・グレーディング(リピーターによる評価、6aが86%だが6a+という評価も12%ある)
・写真
・ビデオ
・リピーターのリスト

課題の人気度合いによって上記の一部しか掲載されていない課題も多い。

僕が重宝しているのが上記の「グレーディング」・「種類」・「備考」・「写真」・「ビデオ」。

「グレーディング」はトポによってバラつきがある課題があるため、Bleau.infoを最新情報として参照している。

「種類」は自分のクライミングスタイルに合ったものを選ぶときに必要。苦手なスラブの7aなんて見るのもイヤ(登れるようにはなりたいけど)。

「備考」は課題によって限定が記載されているので注意。

「写真」・「ビデオ」は事前のムーブ解析に役立つ。僕はボルダリングではオン・サイトを重視していなく、限られた時間の中でどれだけ効率よくおもしろい課題を沢山登るかを重視しているため事前にできるだけ写真とビデオを見て自分の中でムーブを組み立てておく。ただし、欧州人はでかいので役に立たないケースもままある(そんなとこスタート位置から手届かん!みたいな)。


2.課題探し
トポに載っているお勧め課題以外に自分に合ったおもしろそうな課題を探すときにも利用。

僕の探し方は「エリア経由」と「クライマー経由」の二通り。

まず「エリア経由」の課題探しではBleau.infoサイトの上方”AREAS”から任意のエリアを選ぶ。例えばBas Cuvierで調べたいのであれば、”AREAS”→”Cuvier-Chatillon”→”Cuvier”へと進むとBas Cuvierのページへ行く。

このページに載っている情報。
・パーキングのGPS位置
・トポ(エリアによってはない)
・グレード7a以上の課題リスト
・グレード6c+以下の課題リスト
・サーキット別課題リスト

例えばこのBas Cuvierで7aの課題を調べたければ”Boulders starting at 7a”の”174 boulders”をクリック。

するとBas Cuvierの7a以上の課題リストがグレード順に表示される。課題によっては「5つ星評価」・「H.264」・「real」・「カメラマーク」と簡単な説明が記載されている。「H.264」と「real」はその課題のページにビデオがあるという意味、「カメラマーク」は写真があるという意味。

これら「5つ星グレーディング」・「H.264」・「real」・「カメラマーク」が記載されている課題ほど人気が高く、また「星」が多いほど課題の質がいい傾向にある。このようにして任意のエリアから目標課題を探し出す方法がひとつ。

次に「クライマー経由」の課題探しでは任意の課題のページに載っているリピーターを適当に選ぶところから始まる。例えば自分の目標グレードが6台だとすると、適当なグレード6課題のページ(ここではMarie Roseのページを例とする)に行き、そこに記載されているリピーターを適当に選ぶ。

2007年4月30日にMarie Roseを登ったフランス人、T. Flamantというクライマーのページに行くと、彼が登ったほかの課題のリストが出てくる。”see also: all XX reputations ordered by date, area ,difficulty”の”date”又は”area”又は”difficulty”のいずれかをクリックするとすべてのリストが表示される。そのリストの中に同じCuvierでグレード6b、Les Bretellesという課題を登っているが、そこへリンクすると写真やビデオはないものの、3.5つ星でリピーターも多いので「これはおもしろい課題かも」、ということになる(ちなみにこの課題、おもしろい。シットスタートバージョンは写真あり)。このように自分と同じレベルのクライマーが登っている課題から目標課題を探し出す方法がひとつ。

注意点としてはふたつ。

ひとつ、課題リストにたまに載っている”Morpho”とは「一手一手のホールド間の距離が遠いリーチ課題」という意味。欧州人にとって遠いものは日本人にとっては「遥か」遠いものとなるため注意。

ひとつ、オランダ人(NED)のクライマー。オランダ人の平均身長、男性185cm、女性175cmあり、日本人とリーチ差がありすぎるためムーブが参考にならない場合が多い。僕はフランス人やベルギー人のクライマーを参考にしている(それでもでかいクライマーが多いが)。


3.登った課題の登録
ブローで登った課題をBleau.infoに登録して自分のページを作ることができる。また、動画や写真も載せてもらえる。

登った課題の登録だけであればBleau.infoのスタートページの右欄の中ほどに”user: log in”があり、そこで簡単に個人のアカウントを作成できる。

写真やビデオをアップする場合にはサイト管理者にコンタクトした上、サーバーにアクセスするパスワードを作ってもらった上、簡単なソフトをインストールしなければならない。詳しくはここここを参照方。

ちなみに僕のプロフィール(こんな感じになる)。このBleau.infoに登録している日本人は僕と、かつてブローローカルとして登っていた千葉さんくらいかな。


4.その他情報収集
トップページに不定期にいろいろなブロー関連のトピックが掲載される。アーカイブを覗くと小山田大のインタビューもある。


5.お買い物
クライミングウェアやトポが買える。”7+8”の白トポも買えるが日本から発注した場合、トポ28ユーロに加え送料が20ユーロもかかる上、関税もかかる可能性があるため注意。これまで数回利用したが配達や支払いのトラブルはなし。ちなみにイタリアのクライミングウェアE9はオランダで問屋をしていたオランダ人がその仕事をやめてしまったためしばらくはオランダには入ってこなさそう、残念。

Bas Cuvier

人気:☆☆☆☆☆
歩き:☆☆☆☆☆
日射:☆☆
乾き:☆☆
家族:☆☆☆☆☆
駐車:☆☆☆
GPS:N48°26’44.36 E2°38’16.07

Carrefour de la Liberation(GPS:N48°24’30.25 E2°41’11.83)のラウンダバウト(Roundabout、円状交差点)からD607をパリ方向へ北上、ひとつめのラウンダバウトは2つ目の出口を抜けD607に引き続き沿う。下り坂になり、下りきったところで右手にパーキングの看板”P”(青色)が見えてくる。もし行き過ぎてしまった場合は次のラウンダバウトでUターン。どちらの方向からもパーキングに入れる(Googleルート案内)。

まずは上記評価の説明。

人気:そのエリアの人気度。星が多いほど人気が高く、特に週末は混み合う。
歩き:アプローチ。パーキングから一番近くにある課題までの距離。星が多いほど近い。
日射:日差しの強さ。星が多いほど日差しが強い。
乾き:雨天後の岩の乾きの早さ。星が多いほど乾きが早い。
家族:アプローチ・地形から家族連れで楽しめるか。星が多いほど家族を連れて行きやすい。
駐車:駐車場のスペース。星が多いほど駐車しやすい。
*上記評価は基本的に主観です。
GPS:パーキング位置。クリックするとGoogle Mapで位置が分かる。ブロー市街からの行き方も簡単に説明。

バ・キュビエ。”Bas”=”Low”、”Cuvier”=”Vat”で「桶の底」という意味か?紫トポに”Fontainebleau’s temple of climbing”と書かれているようにブローを代表する総本山的エリア。クラシックな課題を中心に幅広い難度の多彩な課題が密集している。ブロー市街から約6kmなので自転車でもアプローチ可能。
DSCN4907d.jpg
パーキングから20mも歩かないうちの各種サーキットが展開されている。少し奥のPlace Morin辺りにクラシックな有名課題が集まっている。
DSCN4821d.jpg
概ね木々に囲まれているため日陰が多く、暑い日も過ごしやすい反面、湿気が篭るので雨天時の岩の乾きは遅い。例外的にMarie RoseがあるPlace de Cuvier辺りは木々が少なく、乾きも早い。

パーキング近くはローカルの散歩の場所としても使われているので、アプローチの際、犬のフンに注意すべし(2回経験あり)。

パーキングから約500mD607に沿ってブロー市街の方向(南東)に歩くとCuvier Ramper。エリアの課題のほとんどのグレードが7後半から8台という上級者向けエリア。ちらほら6台の課題があるが、これは上級者のアップ用と思われる。

ここのエリアは歴史が古く人気も高いため、課題によってはホールドがツルツルに磨かれていてフリクションが悪くなっている。これは易しいグレード(2~4)の課題で顕著で、特にオレンジサーキットの課題の中には明らかにトポのグレード以上に難しい課題がある。そのため、このエリアは全くのボルダリング初心者にはあまり向かない。グレードが上がるにつれそのようなバラつきはなくなる。


■有名課題・お勧め課題■
トポやBleau.infoで好評価の課題や、自分で登ったことある中で面白いと感じた課題(←高難度は登れてませんが)のリストです。ここに載せてある課題以外にも有名課題や好課題は多くありますので単なる参考としていただきたく!

地:課題落下地点の状態(平坦性や障害物)、○=良、△=まあまあ、×=悪
高:課題高度、○=低い(3m以下)、△=普通(3~5m)、×=高い(5m以上)
降:岩からの降り易さ、○=良、△=まあまあ、×=悪
紫トポ:写真ページ
緑トポ:「ハート」=「好課題」、写真ページ
白トポ:「★」=「ブローを代表する好課題」、「☆」=「エリアを代表する好課題」、写真ページ

Kheops (8b)
地?、高△、降?
白トポ★
シットスタートで8cとなり、2008年4月にデイヴ・グラハムが登った。「濡れたいたのに少ないトライで登れたのでグレードは甘めではないか」というコメントだったようである・・・

La Merveille (8a+)
地?、高×、降?
紫トポ30ページ
緑トポ「ハート」39ページ
白トポ★
“Merveille”=「傑作」。美しい巨石。2002年にホールドが一部壊れ、それによりMorpho(リーチ課題)となった。初登者Marc Lemenestrelはこの他にも、Partage(8a+)、Sale Gosse(7c)、Surprise(7c)などブローを代表する好課題を開拓している。

C'Etait Demain (8a)
地?、高×、降?
白トポ★
“C’Etait Demain”=“It was tomorrow”。1984年ブローで初めて登られた8a。限定あり。ジャッキーゴドフ初登。シットスタートで8a+。

T-Rex (7c+)
地?、高△、降?
緑トポ「ハート」
白トポ★
Cuvier Ramperにある。Morpho。シットスタートで8a。

La Balance (7c+)
地○、高△、降○
緑トポ21ページ
白トポ★
スローパー課題。限定があり。チッピングされたホールドを使わなければ8a、また上部で右に逃げると7cとなる。

L'Abbe Resina (7c)
地○、高△、降○
紫トポ21ページ
緑トポ「ハート」
白トポ★
白6q番。”Abbe”=「神父」。スローパー課題。

Aerodynamite (7b+)
地○、高△、降○
緑トポ「ハート」
白トポ★
白2b番。ジャンプスタート。Morpho。シットスタートで8a。

Infidele (7c)
地○、高△、降△
緑トポ「ハート」
白トポ☆
“Infidele”=「異端者」・「異教徒」。ジャッキー・ゴドフ初登。Morpho。

La Gaule (7c)
地○、高?、降?
紫トポ23ページ
白トポ★21ページ
“Gaule”=「ゴール地方・ガリア(古代ローマ時代のケルト人移住地域、現代のフランス・ベルギーなど)」。シットスタート。Morpho。

Big Boss (7c)
地○、高×、降?
緑トポ「ハート」21ページ
白トポ★10ページ
Rock&Snow24号ブロー10選。Cuvier RamperにあるJacky Godoffe初登の課題。下地はいいが高さがあるので注意。

Fourmis Rouges (7c)
地○、高×、降?
緑トポ「ハート」
白トポ★27ページ
“Fourmis Rouges”=「赤い蟻」。Bis Bossの右横。Jacky Godoffe初登。クラックからスタートし、上部はスローパー。

Tristesse (7c)
地○、高×、降?
“Tristesse”=「悲しみ」。Fourmis Rougesの右横。Jacky Godoffe初登。

Michel-Ange (7c)
地○、高△、降△
緑トポ「ハート」
白トポ★27ページ
黒29b番。”Ange”=「天使」。パーキングからD607に沿って約500m歩いたところにある。ジャンプスターとして右手でガストンを止めクラックを登る。

Carnage (7b+)
地○、高△、降○
緑トポ「ハート」
白トポ☆
白6t番。“Carnage”=「虐殺」。昔は7bだったが2006年頃にスタートホールドが破壊され7b+となった。

Pince-Mi / Pince-Moi (7b+)
地○、高△、降○
白トポ★
”Pince”=「ピンチ(はさむ)」。”Moi”=「私」。ルーフからスタートする。”Pinch me”という通り、下部はピンチ。上部はスローパー。

Super Prestat (7b+)
地?、高×、降?
緑トポ「ハート」
白トポ★23ページ
白17番。スラブの7b+。クラック自体とクラック近くにあるガバを使ってはいけないという限定があるようだ。

Biceps Mou (7b)
地○、高△、降○
紫トポ29ページ
緑トポ「ハート」
黒6番。“Biceps”=「力こぶ」、”Mou”=「易しい」。Jo Montchausse初登。開拓当初は6bであったが、その後ホールドが破損し、7bとなった。この課題によりブローに「ルーフ課題」という新しいカテゴリーが加わった。

L'Abattoir (7a+)
地○、高△、降○
緑トポ「ハート」
白トポ★
白6b番。“Abattoir”=「戦場」。1960年にブローで最初に登られた7aと言われているが今現在のグレードは7a+となっている。

La Joker (7a)
地○、高△、降△
緑トポ「ハート」
白トポ☆
白13番。1953年にブローで初めて登られた6+だが、その後難度が上がり7aとなった。トポによってはこれがブローで初めて登られた7aとして紹介されているものもある。垂壁課題で、ガストンからポケットを取りにいくところが核心。

Holey Moley (7a)
地×、高○、降○
緑トポ「ハート」
白トポ★
左手のスローパーが核心。夏はスローパーが滑るためグレードが若干高く感じる。高さはないが下地が傾斜した岩なので注意。

La Cle de Droite / La Conque a Doigt (7a)
地○、高○、降○
緑トポ「ハート」
“Cle”=「鍵」、”Droite”=「右」。上部のスローパーをマントリング。右足の使い方が鍵。低く下地もいいのでひとりでも取り付ける。

Cortomaltese (6c+)
http://bleau.info/cuvier/1065.html
地○、高△、降○
緑トポ「ハート」
昔は7aであったがチッピングされ6c+になった。甘いスローパーを両手で止めて左上部へ一気に体を引き上げる。

Duroxmanie (6c)
地○、高△、降△
緑トポ「ハート」
黒29番。パーキングからD607に沿って約500m歩いたところにある。Michel-Angeの横。岩の左下からスタートして、右上方へ抜ける。高さがあるのでスポッター必要。

Les Bretelles (6b)
地○、高○、降○
緑トポ「ハート」
赤14番。“Bretelles”=「サスペンダー」。左スローパーを抑える力とバランスが必要。

La Marie-Rose (6a)
地○、高△、降△
緑トポ「ハート」
赤22番。紫トポ29ページ。1946年ブローで初めて登られた6a。開拓者の友人の彼女の名前が課題名。下地は平坦。ポイントは上部右手スローパーの持ち方。下降は向かって右の岩との隙間をステミングで。

La Suzanne (6a)
地△、高○、降△
赤20番。岩と岩の隙間を這い上がるが、ムーブが分からないと全く登れる気がしないが分かると「なるほど6aだ」と感じる。背後に岩があるので気をつけて。

Le Trou du Simon (6a)
地○、高△、降○
緑トポ「ハート」
赤色4番。“Le Trou du Simon”=「シモンの穴」。パーキング近くの赤色サーキット4番。地面からジャンプしてガバホールドを持ちスタート。上部はブローらしいスローパーでムーブの組み立てがポイント。

La Bicolore (5c)
地△、高○、降○
赤色38番。”Bicolore”=「2色」。バランスが必要。下地にこんもり石が出ているので注意。

L'Angle Rond (5c)
地○、高△、降○
赤25番。La Joker(7a)に面した岩。

La Traversee Authenac (5c)
L'Authenac (5b)
La V1 (5b)
地○、高○、降○
上記3つは赤色サーキット17、16、15番になり岩番号102にある。高くなく、下地もよく、下降も簡単で取り付きやすい。

La Porthos (5a)
地○、高△、降△
青39番。最初の一手が少し遠いがあとは問題なし。高さがあるので注意。ホールドはよく、ジムの課題を登っているような感じ。降りるときは向かって右側のスラブからじわじわ下降、突き出た岩にぶら下がって着地。

Le Petit Retab (2b)
地○、高○、降○
オレンジ1番。マントリングして終了という単純なものであるがジムでは経験できない課題。
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