Life in Amsterdam

サラリーマンクライマー、山のない国でどこを登る?

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アムステルダム駐在中

今年4月にアムステルダム逝きを命ぜられ、7月より赴任。はや5ヶ月が経とうとしています。オランダは風車とチューリップの平和なイメージがありましたが、とんでもない。治安は悪い、飯はまずい、遊ぶところはない、まさに日々試練。おまけに冬は日照時間が極端に短くなる上、寒い。ほんとに寒い。オランダ1人暮らしは大変です。
一方、芸術においては、オランダは巨匠ゴッホ、レンブラント、ミッフィー(?)などを生み出した国であり、美術館関係は数え切れないほどあり、堪能できます。また、ヨーロッパ各国に近いため、国内旅行の感覚で行くことができます。春に食べるホワイトアスパラ、夏に食べるハーリング、冬に食べるムール貝など、数は限られますが、おいしいものもあります。
いつまでこの国に住むのかは分かりませんが、これからアムステルダム赴任の記録をつけていこうと思います。
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「自由」の国オランダ

オランダはなんでも受け入れる自由の国。マイノリティーも多く受け入れ、アムスは世界各国様々な人種のるつぼとなっている。普通にオランダ人からオランダ語で道を尋ねられることもあるので、マイノリティーのオランダ浸透率は高いと言える。一方、自由が行き過ぎている感があるところも。マリファナ、風俗など。旅行者の旅行目的の1つとなっている事実もあり、ちょっとやりすぎなんじゃない?
また、オランダはお祭り好き。以前に、中心街まで本を買いに言ったときのこと。トラムに乗っていたら、ゴッホ美術館の手前で突然止まり、皆バラバラと下車。なにやらゴッホ美術館の裏で、コンサートをやっている様子。道は封鎖され、トラムもこれまで。どの道も行きかう人で溢れている。
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人を掻き分け、漸くゴッホ美術館手前までいったら、なにやらデモ行進をやっており、騎馬隊がそれをじっと見守っている。ただ、緊迫した雰囲気ではなく、お決まりで隊列している感じ。女性警官だけど、でかいし強そう・・・やましいことがあるわけでないが、コソコソと後ろを通り過ぎる。
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なぜお祭りなのにデモ行進?後で分かったことだが、どうやら、この日は、年金と労働条件に対するストの日だったよう。どう見てもお祭りだったんだけど・・・発炎筒焚きながらヨロヨロ歩いているジャンキーもいたし。
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一本道を入るとこのようなほのぼのとした場面も。馬も完全リラックス。
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という感じで、何かとお祭り騒ぎになってしまします。こういうイベントに限ったことではなく、普通の土曜に街中を歩いていると、大勢で歌を歌っていたりします。
ちなみにこの日はなんとか本を買ったものの、帰りはCentral Stationに人が溢れたため、一時的に封鎖されるわ、雨は降るわで、散々な目に遭いました。ボロ切れのようになって、18時に漸く帰宅。
ガイドブックからは見えにくいアムス紹介でした。

Free Climbing

「壁に張り付いて何が面白いの?」とよく聞かれる。

これだけはやってみた人にしか分からない。簡単に言えば、「非日常を体験できる」ってことでしょうか?普通に生活してたら、地上20mで岩に張り付いてるってようなことはまずないでしょう。また、自分のレベルに応じて目標ルート(登っていくコース)を設定し、達成感も味わえる。力だけじゃ登れないので、動きを考える。そう、クライミングって結構頭も使うスポーツなのです。

「フリークライミング」とは、いろんな形態のクライミングの中でも基本的に道具を使わず自分の手足で岩をよじ登るスポーツ。でも、安全確保のためのロープなどはあくまで「落ちたときの安全確保」のためとして使います。フリークライミングとしては、外で本物の岩を登るアウトドアクライミングと、インドアの施設で人工の壁を登るインドアクライミングがあります。

僕は、約3年前に川崎のインドアクライミングジムでクライミングを始めました。インドア中心でやってきましたが、湯河原にある幕岩など、アウトドアのクライミングも何度か楽しんできました。

アムスに赴任になるときは、「海抜0メートル以下の国でどこを登ればいいのだ!」と不安になりましたが、調べてみると(ジュンコさん情報提供ありがとう!)アムスだけでもインドアクライミングジムが3つもあることが判明。赴任と同時に3件回って、一番気に入ったジムに毎週日曜に通っています。ジムの名は"KLIMHAL"。英語だと"CLIMB HALL"の意味。
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このジムまでは自宅から車で20分くらいで便利がいい。何よりいいのがその施設。中はどうなっているかというと、
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高さは23m。日本のインドアジムで高いところが13mくらいなので、倍近くの高さです。さらにオーバーハングになっていたり、ルーフになっていたり、形状も様々。
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下から壁を見上げたところ。起伏が大きく、ルートも多数。
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アムスのジムはすでにロープが確保されているトップロープが基本。ルート設定についても日本じゃ、シールが張ってあるけど、ここではホールド(壁についている石)の色で設定されていて分かりやすい。
このジムで毎週登っています。赴任時は友人もいなかったのですが、最近では、オランダ人のおじさん(この人強い)や、日本人の若者(日本企業の研修生)と知り合いになり、3人で楽しんでいます(ロープ確保の人が必要なので、一人では高い壁は登れないのだ)。
また、高い壁以外に、ボルダーと呼ばれる低い壁の施設もあります。壁は低いけど、その分、難しいルート設定になっています。このボルダー施設もこのジムは充実しており、一人でもクライミングが楽します。
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友達のおじさんに「なんでオランダのジムはこんなに壁が高いの?」と聞いたら、「山がないから、ジムで高さを楽しんでいるんじゃない?」という返事。確かに、アウトドアのクライミングはオランダでは無理。2時間半くらい車でベルギーにいくと登るところはあるらしい。おじさんの言うことがほんとかどうかは分からないが、オランダのジムは例外なく高い。ロッテルダムにあるジムの壁は30mあるそうなので、今度友人と一緒に行ってみようと計画中。

最近日本ではクライミングは男性だけでなく、女性にも人気が出てきているようですが、アムスでも女性クライマーは結構います。これを見てご興味をお持ちの方は一度最寄のジムに足を運んでみてはいかが?大きな都市には大体インドアジムが1件はあります。

Vincent van Gogh Musuem

先週土曜、午前中に1週間分の買い物を済ませ、午後にトラム(路面電車)に乗ってゴッホ美術館を訪ねた。東京に住んでいると東京タワーにはあまり行かないように、アムスに住んでいると、「いつでも行ける」という安心感もあって、観光名所のようなところは行ってなかった。自宅の近くからトラム5番という便利な線が走っている。街を突きぬけセントラルステーションまで行くが、途中に美術館が集まる通りや、ダム広場などを横切る。この線に乗っているだけでも観光気分が味わえる。それに乗って約20分弱で到着。
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いつ行っても行列ができているが、この時期は回転はよく、10分程待って入館。入館料金は9ユーロ。いつもは10時から17時までだが、金曜は22時まで開いている。手荷物を預け、金属探知機をくぐり、さて、回りましょうか。

0階(日本で言う1階)はゴッホの作品でなく、ゴッホの経歴に関する作品が並ぶ。ゴッホの作品はその上の階から展示されている。時系列で作品がずらっと並ぶ。想像していたよりかなりいい。ある程度作品に説明が付いているため、その背景も分かりやすい。館内を3時間、行ったり来たりして満喫。絵について書けばきりがなくなるので代表的な2作品について少し。

「馬鈴薯を食べる人々」"The Potato Eaters"
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初期の大作。オランダに住んでいたときに描かれたもの。見てお分かりのように、暗い部屋の中で、一家が芋を食べている光景。食べているのは芋のみ。人々の表情からも当時の貧困にあえぐ農耕民のつらい生活がにじみ出ている。
概して、ゴッホがオランダに住んでいたこの時代の作品はどれも暗い。このころの画家としてなかなかうまく行かないゴッホ自身の内面も出ているように感じる。

「ひまわり」"Sunflowers"
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ゴッホといえば、ひまわり。フランスに移り住んで絵もずっと明るくなった。やはりオランダにずっと住んでいるのはやばいのではないかと感じる・・・他人事ではない・・・
友人のゴーギャンを招こうと、自宅の部屋を飾る目的で描かれた作品。どうやら、このひまわりだけで5作品は描かれたよう。その内3品はお馴染みの黄色の背景。しかし後2品の背景は青とのこと。へえ、青の背景のひまわりがあるのか。是非見てみたいが、現在どこにあるのか不明。
作品を近くで見ると、背景は単調な縦横の平たい筆使い。一方花の部分は、曲線を用いた細かい筆使い。花の中心は盛り上がりを見せ、花の重さが伝わってくる。きっとこの作品ができた当時はもっと黄色が映え、鮮やかな作品だったに違いない。

これ以降の作品は当人が病に犯され(癲癇の一種だったらしい)、その苦しみが、荒っぽく不気味な筆使いで書かれた作品が多くなる。最期に自らの命を絶つまでこの基調は続いていく、という感じです。

本当は、このゴッホ美術館の横にある市立美術館も訪ねるつもりだったけど、時間がなくなり、来週以降に延期。今回の美術館はかなりよかったので、今後も期待できる。アムスのいいところを1つ発見できたいい日になりました。

久しぶりの快晴

この時期は大体曇っているか雨が降っているかだけど、今日は朝から快晴。久しぶりに気分のいい朝です。
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と気分がいつもより若干いいまま駐車場まで行くと、車の全面にばっちり霜がおりている。今朝の気温はマイナス2度。晴れる代償はこの寒さ。初霜だと思います。寒い中、窓ガラスに張った氷をプラスチックの器具でガリガリ削る。一気に気分も低下。でもまだ風があまり当たらないところだから良かった。道端に止めてある車は完全に真っ白。これガリガリやるの相当へこむな。

来月くらいからは寒さも本格的になり、週の半分以上はガリガリやることになるらしい。しかも会社行き帰りで2度も。先が思いやられます・・・

今朝は?

昨日は晴れたため、散々な思いをしたが、今日は窓を開けると真っ暗。「雨か曇りか。」と思いきや、何か暗すぎる。眠い目を凝らすとそこは濃霧の世界。どうやら空の向こうは晴れている様子。
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昨日と同じアングルの写真だが、視界50m先は何も見えず。「濃霧・・・しかも空は晴れ・・・もしや・・」と思い、駐車場へ行くと、思ったとおり、昨日以上に厚い氷が車を覆う・・・昨日より寒い上に、昨日より手ごわい氷。かなりへこみながらガリガリはじめると、横に停めている車の持ち主も現れ、隣で一緒にガリガリ。なんとなく気まずいので超高速でガリガリし、発進。しかし50m前の視界も危ういので運転は非常に怖い。ヨロヨロ運転しながら何とかオフィスに到着。

「くそっ」と思いながらも、「日が上がれば霧もおさまるか。」と楽観視していたが、結局1日中濃霧。帰りは高速道路を使ったところ大渋滞。いつもなら20分で帰宅できるところを45分かけ帰宅。またもや散々な思いをさせられた。

だけど、今日はクライミングで知り合った友人と自宅近くの「韓国館」へ行き、鍋を満喫。1日の最後に楽しい時間を過ごせたのでよかった。

Rijksmuseum

先週のゴッホ美術館に続いて今週は、ゴッホ美術館横にある市立美術館を訪ねた。しかし、この市立美術館は改修工事でセントラルステーション横に一時的に移動になっていたため、目的地を国立博物館へ変更。国立博物館もゴッホ美術館の目と鼻の先に位置する。
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実はここも現在改修中で、本館は閉鎖され、南棟に展示品が集められていた。

博物館だけあって、オランダ17世紀黄金時代の陶磁器や銀製品など絵画以外の美術品も多く展示してある。東インド会社に関連する様々な美術品を堪能。日本で作られた、香辛料を入れる小さな陶磁器の入れ物がジャカルタへ渡り、そこでその陶磁器を9つ収納可能な木箱が作られ、それが最終的に東インド会社まで渡った。陶磁器の底には東インド会社を表す"VOC(蘭語Vereenigde Oostindishe Compagnieの略)"の文字が焼きこんである。

続いて絵画が並ぶ2階へ。この博物館の主役はレンブラント。光と影を巧みに絵画で表現した画家ということもあって、レンブラント以外の作品も概して光の使い方を重視したものが多い。まるで写真のように見事な具象静物画、油彩画としては珍しい月夜の風景を描いた作品など数々の作品を楽しんだ後、巨匠の作品が披露される。

光と影のコントラストつけ方、その光の対象の絞り方(顔ではなく、本を押さえる手が作品の中心になっていたりする)など、さすが。ただ、それだけでなく、作品によっては、光を集めたい部分(例えば衣服の袖部分)のペイントの厚みを増して起伏をつけることにより、作品そのものを照明する光をその部分に反射させ、厚みや光り方を強調するような技法も使われている。この効果は実際に作品の前に立って見てみないと分からない。最後にレンブラント大作「夜警」の展示してある部屋へ。
「夜警」"The Night Watch"
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まずそのスケールの大きさに驚かされる。そして絵の中の人々の表情や、部分的な光の射し方など、名画たる所以が素人目でも理解できる。もっと近くで見たかったが、作品からある程度距離が確保されているためできなかった。けれど、今回この作品を見ることができ、非常に満足できた。

帰りはゴッホ美術館裏のアルバートハインというチェーンのスーパーで午前中の残りの買い物を済ませ、トラムで帰宅。次回は市立美術館を目指す。

Klimhal Amsterdam

毎週日曜はクライミングの日。今回は、いつも行っているジムについて少し説明します。マニアな言葉がでてきますが、クライミングされたことない方はごめんなさい。

前にも書いたが、オランダのクライミングジムはトップロープが主流。ただ、ハングのきつい壁はリードになっている。
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写真の右側の壁はリード用。ルート設定は、ホールドの色により識別されているため分かりやすい。日本のシール貼りのルートとは異なる。察するに、日本は狭い土地に限られたスペースで壁を設置するため、多くのルートを作ろうと思えば、ホールドの共有は必須。一方、山のない、平坦なオランダは、国土は狭いものの、利用できる土地は広大。大きなジムを建設することができるため、「そのルートだけ」のホールドを壁に取り付けることが可能になるのだと思う。
グレードはルート・ボルダーともにフレンチ式。山のないオランダではジムのルートに名前が付いている。
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フレンチ式はよく理解してないが、7aで5.12弱。6aで5.11弱いったところか。しかし、実際登ってみると、「遠い!」。ひとつひとつのホールド間を精一杯体を伸ばして届くという部分がやけに多い。オランダ人男性の平均身長が約183cm、女性でも約175cm。そりゃ遠いわ。
このリーチの差と思われるが、オランダのルート設定は辛く感じる。主観で言うと、7aはどっぷり5.12、6bで5.11後半に感じる。これはボルダーでも同じ。
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かなりきつい傾斜にかなりゆるいパームホールドが付いていたりする。「これ誰が登るの?」と思いきや、簡単そうにガシガシ登るオランダ人がいる・・・こいつ・・・

このジムにはオランダでNo.1のクライマーがいる。最近コンペで、8bか8cだかのボルダー課題を一撃した強者。その人をして「オランダのクライミングレベルは低い」と言わしめる。6b登るのにヒイヒイ言っている自分は・・・へこみます・・・
その人が設定したと思われるルートがある。
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"8b"っていったいどのくらいのグレードなの?8bの下に書かれたメッセージは「このルートは単に持久力のルートでない。トレーニングが必要」。要するに警告。このルートはボルダー壁の一部から始まる。130度くらいの傾斜からルーフへ至るが、そこまでのホールドはガバが主、そのを乗り越えた後は一度110度くらいの傾斜に落ち着くが、すぐにまた、傾斜がきつくなる。再びルーフへ至り、見るからに辛く、遠いホールドを経由した後、延々と110度くらいの傾斜が最後まで続く。言われなくても登りませんよ。トレーニングって何すればいいの?このルートを登っている人は今まで見たことない。

このジム以外も攻めることを計画中。ロッテルダムには30m超の壁があるとのことで調べてみたが、どうやらアウトドアでの人工壁のよう。高さは34mある。だが、寒く、風が強く、雨が多い冬の時期はアウトドアは得策ではないと判断。クライミング友達のパトリックに情報をもらって、他のジムに行ってみようと思う。オランダのジムはどれも壁が高いのでこれからも期待できる。

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