Life in Amsterdam

サラリーマンクライマー、山のない国でどこを登る?

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第17回ブロー遠征1日目

日時:12月23日(火) 14:00
場所:95.2
参加者:ぶち

一足早いクリスマス休暇を取り、行くところと言えばフォンテーヌブロー。

この時期から欧州人は休暇に入るため道は空いていて快適なドライブ。

いつものパーキングで朝食。

この時期にまだボージョレヌーボーが・・・
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曇り空もパリ近くになると切れてきて青空が見え出した。
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約6時間かけ12時半にブロー到着。
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晴れているが前夜に雨が降ったらしく、道が濡れている。この濡れ方だと岩も濡れているだろうからまずはBas Cuvierに行き岩の状態を見る。

下地は完全に濡れており、岩は湿気ていて登れそうにない。

この状態だと林のエリアはどこもダメだろうから乾きに早いエリアを選ぶことにする。

向かったのは95.2。ここは高台にあって風当たりがいいため木がない場所は乾きが早い。

パーキングからアプローチが約1km。途中から上りになるが、最近はCul de Chienといったパーキングから遠いエリアに頻繁に行っていたので慣れてきた。また土地勘がついて迷うことがなくなってきたのも楽に感じる理由だろう。
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前回の遠征時に降雪により敗退したMiss KGB (7a)の岩を見てみるが、完全に濡れており諦める。

前にちょっと気になっていた岩があったのでそこを目指す。

亀の甲羅のようなブロー独特の岩。
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砂の結晶が固まった砂岩。
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到着。突き出た岩を登る課題でRetour aux Sources (7a)。
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岩の上部は乾いているが下部は水が染み出していてコンディションは悪い。ひとつのホールドは完全に濡れていて使えないが、そこは別のホールドが使えそうなのでこれをトライすることに決定。

アップをしようと手頃なオレンジサーキットの課題を探すもどれもことごとく濡れている。

ひとつ濡れてない課題を見つけた。この岩。
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これでアップしようとトポを見てみたらTentation (7a)・・・

7a登るのに7aでアップというのは・・・

でも他にないのでこれに取り付く。

上部で右手で取る岩角が少し湿っていたがムーブが分かれば簡単に落とせた。

しかしこの岩の下はすごいな。いつかこの岩、転がるな・・・
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Retour aux Sourcesへトライ。夕日を浴びた岩が美しい。
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下部はいいホールドと悪いホールドが交互に取る感じ。いいホールドめがけてデッドで手を送ればそれ程難しくない。上部はしっかりしたカチで、スラブへ体を起こせば終了。

ということでこれもそれ程時間をかけずに落とすことができた。

記念撮影。
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日が沈んできたし、遠征初日ということもあり、これにてこの日は終了。
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ホテルへチェックインし、フィリップのビストロへ。

年末は24日がクリスマスイブで休み、1日がNew Yearで休みらしい。

24日のことをフィリップが何か説明していたがさっぱり分からない。要はクリスマスで休みということを伝えたいのだろう。

するとフィリップが「よし、待ってろ」とほくそ笑む。

自信満々でインターネットか何かの翻訳を持ってきた。
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余計に分からなくなった・・・

後からいろいろ話してみて漸く分かってきたのが、24日はクリスマスイブでこの店はやってないから、スーパーマーケットに行けば惣菜があるからそれを買って食べてね、ということ。

そこまで気を使ってくれるとは・・・いいやつだ。

メイン。フィリップが「グァーグァー」と鳴いていたことから鴨のよう。
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特別メニューのようで、これまた絶品。
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デザートは・・・
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おそらくフィリップは僕のことをヨアンヌの友達と思っている。

店を出ると外には星が出ている。
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右の方にオリオン座の中心の3つ星、分かるかな?
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カシオペア。
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晴れが続くことを願いつつ就寝。
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新年のご挨拶

フォンテーヌブローも寒かったけどアムステルダムも寒い!

今朝はマイナス8度。空気が澄んで鮮やかな空だが出勤はつらい。
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大変遅くなりましたが明けましておめでとうございます。

欧州生活日記として始めたこのブログですがいつの間にかクライミング日記になっていき、はと気づけば4年以上続けていました。

欧州生活も残り2ヶ月を切りました。ひとつの区切りとして帰任と共にこのブログの更新は終了するつもりですが残りの期間もどうぞよろしくお願いします!

2009年がいい年になりますように!!

第17回ブロー遠征2日目

日時:12月24日(水) 11:00~
場所:Rocher Greau、Bas Cuvier
参加者:ぶち

目が覚めて外を見ると濃霧。前日はあんなに晴れていたのに・・・冬の時期のブローは天気が変わりやすい。

Bas Cuvierに岩の状態を見に行くが、前日ほど出ないがやはり湿気ている。

登られていない岩には苔が生す。
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これだけ湿度が高ければクライミングは無理そう、ということで目標課題の場所確認へ出発。

向かったのがブローから南にいったNemoursという町の近くにあるRocher Greau。

このエリアも霧がかかっていて下地はべしょべしょ。人っ子ひとりいない。

この岩にあるのがChaos (8b)。
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これはTigre et Dragon (8a)。
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ちょっと分かりにくいところにあったが、僕の目標課題、Oliver Twist (7a+)。
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下部は主にカチ、上部はクラック。

横から見ると分かるが結構前傾している。
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岩を見ていると一手目のホールドが一部分濡れているが、その他は乾いている。上部のクラックも見た目は大丈夫そう。

見ていたら登りたくなってきた。ちょっとだけトライしてみよう。

車に戻り装備一式を持って来る。この課題、下地が平らでない上、石があるため注意が必要。2回に分けて車に戻り持ってきたクラッシュパッドすべてを敷き詰める。

このエリアは下地がすべて濡れているのでシューズを濡らさないためにもアップなしでこの課題に取り付く。

下部のTwistを用いたムーブが面白い。少しリーチが必要とされる課題で、下のムーブを練習していたらアップ代わりになった。

打ち込んでクラックまでのムーブは組み立てることができた。

少し休んで本気でトライ。

下のムーブは何とか繋がり、クラックへ。しかし、このクラック、ホールドは大きいが砂っぽくてフリクションが悪い。

でもここまで来たからと必死に手を送りながらホールドを探る。

上部右側でガバがあり、それで終わりかと思ったが次のホールドが見えない。

焦りながら左手を手探りするが分からず、ちょっとヨレてきて黄色信号、思い切って体を上げたら左上のガバが見えてそれを半泣きで取る。

ヨレながらも何とか完登、危なかった。

この課題は下地が悪く、高さがある上に傾斜もあるためひとりでは登らないほうがいい。

ちなみにこの岩からの下降も難しい。特に上部に苔が蒸していてシューズが濡れた途端にフリクションがなくなり降りるに降りられなくなった。最後は濡れた木にしがみついてなんとか下降。

ムーブが面白く登り甲斐はあるが体力的にも精神的にも疲れる課題だった。

このエリアを後にし、Bas Cuvierに行く。

Pince Mi (7b+)を触ってみるがやっぱりまだ乾いていない。構わず打ち込んでいたら手が滑って危ない落ち方をしたので諦めることとする。滑ったときに指の関節を岩に打ち付けてしまい出血・・・

休憩していたら小鳥が。
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人に慣れているのか近寄ってくる。
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岩と見事に同色。
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なんか癒された。

この後、Bas Cuvierから北にあるショッピングモールへ行ってみる。

カラフールというスーパーやデカトロンというアウトドアショップがある。
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思った以上に大きなモールで驚かされた。デカトロンにはクライミングシューズなどがあるが品揃えは少ない。
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この日はホテル近くのスーパーChampionで惣菜を買ってホテルで食事。ビーフシチューが最高にうまかった。

積雪

朝起きてみると積雪。
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幸いそれ程積もっていなく、車での出勤は問題なさそう。

朝8時ごろには雪がほとんど雨に変わってきて安心。

オランダは海が近いためかそれ程寒くならないが、ドイツなどの内陸部はひどい積雪だったようだ。

ちなみにフォンテーヌブローは晴れていたようだが、朝の気温マイナス13度・・・

昼には日差しも出てきた。

凍った運河。
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オランダ人の話を聞くと昔は今より寒く、毎年凍った運河の上をスケートで滑るイベントがあったようだ。その距離なんと200km。朝5時からスタート、深夜0時までが時間制限で、200km制覇すると記念メダルがもらえるらしいが、この価値がオランダでは相当高いらしい。

プロ・アマ問わず競技に参加するようだが、1位になる人は200kmを7、8時間で滑りきる。ずっと滑っているわけではなく、氷のないところや橋などの障害物を徒歩で迂回しながら、また途中休憩しながらこの時間とのこと。おそらく滑っているときは時速40km以上あると思われる。

温暖化の影響か前回のイベントは12年以上前、でもこの寒さが続けば今年はできるかも、と期待していた。

帰任前にそのイベントを見てみたい気もするが寒いのはいやだなあ。

第17回ブロー遠征3日目

日時:12月25日(木) 11:00~
場所:Cuvier Rempert
参加者:ぶち

朝から快晴。いよいよ天気が回復してきたか、ということで思う存分打ち込む日に決定。

Bas Cuvierに到着。まずは装備を持たず課題の場所確認のために散歩。

下地はまだ湿っているが岩のコンディションは随分よくなっている。
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これはAerodynamite (7b+)。スローパーへ飛びついてスタートだが遠い。
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Hypothese (7c+)やInfidele (7c)といった課題のある岩。
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人気課題が集まるPlace Morin。
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少し奥に行くとブローで初めて登られた6a、Marie Roseがある。
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ここからCuvier Rempartまで約1km歩く。
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Big Boss (7c)。このエリアにはグレード7後半から8以上の課題が集まる。
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Fatman (8a+)、Gourmandise (8b)、Le Dernier Fleau (8b+)といったラインが引かれた岩。
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Fatmanは96年くらいにホールドが破壊されその後2000年に再登され8bとなったようだ。

少し分かりにくい場所にあり、迷ったが到着。
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触ってみたかったのがNoir Desir (7c)。「黒い欲望」という意味。下部のルーフに少し水が染み出している以外は南側に面していることもあり乾いている。問題なく取り付けそうだ。

Noir Desirの場所を確認して戻ってきたころに突然の曇り空。先ほどまではあれだけ晴れていたのに空一面がどす黒い雲に覆われた。

パーキングから遠いCuvier Rempertまで行って雨に降られたら勿体ないので方向転換、前日触ったPince Miを打ち込むことにする。

でもやっぱりまだ上部のフリクションが悪い。林の中にある岩の乾きは相当遅い。

しばらく打ち込んでいたら雲が薄くなってきた。Pince MiはダメそうなのでRempertに行ってみることにする。

早速Noir Desirに取り付く。下地に石が顔を出している上に段差があり、はじめは落ち方の練習。

アンダーから遠く悪いスローパーを取りに行くところは数回のトライでできるようになった。

しかし、そこからそのスローパーをマッチしていくところが難しい。足位置を探りながら数回トライしたらコツが分かってきた。そのマッチした状態から左上のホールドへデッドするのも数回でできた。

これは調子がいいぞと思いながら下から繋げることに。

しかし、ハング下のシットスタートからハング出口のガバまでが遠い。

飛びつく練習していたら、手が滑って思い切り石の上に尻餅ついてしまった。落ちた高さは50cmもなかったが、お尻と腰の中間の肉がないところから落ちたので、体中に電気が走ったような痛み。

しばらく休憩。相当な痛みだったが幸い大したケガではなさそう。

もう同じ尻餅はつきたくないのでもう一度ムーブを組み立てなおし。

ガバを右手ではなく、左手で取りに行くようムーブを変えたら繋げやすくなった。

これで部分部分のムーブは解決、後は繋げるだけ。少し休んで本気でトライ。

しかし、疲れが出てきてスローパーのマッチができない。

ローカルクライマーも参加して応援の中、打ち込むがトライ毎に高度が落ちてきた。体力が尽きてきたようだ。Pince Miに打ち込むべきじゃなかった・・・

右手首が痛くなってきたので残念ながら敗退。すでに16時半を過ぎすでに暗くなってきたRempartをパーキングへ引き返す。しかしこの課題を落とせるのはそれ程遠くなさそう。結果は出なかったが成果はあった。

夕食はフィリップのビストロ。
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メニューはビーフステーキ。これまたうまかった。
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クリスマスらしいデザート。
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寒寒

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第17回ブロー遠征4日目

日時:12月26日(金) 11:00~
場所:Rocher d'Avon
参加者:Jerome、Fred、Neil、ぶち

朝から快晴。やっと晴れてくれた。
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この日はBleau.infoを通じて知り合ったローカルクライマーと一緒に登ることにした。

Jerome Colletというフランス人だが、彼を知ったのは彼がBleau.infoでブローのクライミングDVDを販売しだしたことがきっかけ。

Blog AgeというDVDだが、ブローのグレード5~7台の課題を数多くDVDに収めている。画質はお世辞にもいいとは言えず、編集も素人の域を出ないが、あまり有名ではないものの面白そうな課題が数多く紹介してあり、またフランスっぽさが滲み出ており僕は気に入っている。

購入時にJeromeから送ってもらったDVDに不具合があり、メールで交信しているうちに「じゃあ、今度僕がブローに行ったときに一緒に登ろうか?」という話しになり、今回会うことになったのだ(ちなみに不具合DVDは代替品をすぐに送ってくれた)。

待ち合わせ場所はRocher d'Avonというエリアで、ブロー市街から程近い。

初めて行くエリアで、到着したらパーキング(と言えるかどうか分からないが)が車4台分くらいと狭い。Jeromeに「こんなところで本当にいいの?」とTELしたら、ここで間違えないとの返事。
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ブロー市街の南に位置するオベリスクのあるランダバウトから東にD606に沿ってしばらくいくとこの看板が見えてくるがその看板のあるところで右折する。
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程なくしてJeromeと友人Fredが到着。Jeromeは父親の仕事の関係でアメリカに住んでいたこともあり英語が堪能、フランス訛りがなくこれ程上手に英語を話すフランス人は初めてだ。Fredも少しだが英語を話す。

初対面の挨拶をして早速エリアへ。ここは少し高台にあり、アプローチは約300m。それ程傾斜はないが、一部の道に石が沢山転がっているので少し注意が必要。

岩場へ到着。快晴で日差しがあるものの、風が強い。気温は2、3度あるが強風のため体感温度は零下。

僕は前日に打ち込んだため指皮が減り気味、軽く登るつもりでアップ開始。

これは6aくらいの課題。登っているのがFred、スポットしているのがJerome。
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これも6aくらいの課題。
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アップしているともう一人クライマーが現れた。彼はイギリス人のNeil Hart。彼もBleau.infoやVimeoにビデオをアップしているブローマニア。現在は奥さんと息子さんとブローから南西にあるエリア、Buthiers近辺に住んでいるらしい。羨ましい。

彼らがPluie Acide (7a)という課題に打ち込みだした。
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僕は3日続けて登っているのでこの日はほとんど登らないつもりであったが見ていたら登りたくなってきた。

ほぼ垂壁を下部は薄いカチ、上部はスローパーを登っていくが、足位置とムーブが重要。

JeromeやNeilと同じムーブをやってみたけどリーチ差がありすぎて無理。Jeromeは身長約180cm、Neilは約185cmある。171cmの僕はブローではちびっ子だ。

打ち込めば登れそうだったけど程ほどにして僕は敗退。なかなか面白い課題だ。

その後Neilが完登し、Jeromeも続いた。Fredがビデオ撮影しており、これはJeromeのDVD、Bloc Ageの次回作で使われるらしい。

続いてその近くにあるLe Danseur (7b)へ。
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下部のスラブから垂壁に移動するのは簡単、垂壁にある悪いシンクラックを左手で取ってから右足つま先を米粒大のホールドに乗せて飛び上がりリップを取る。
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Neilはこの課題をすでに落としており見本を見せてくれたがダイノの一手が僕にとっては遥かに遠い。
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Jeromeがトライ。何度かやるうちに飛距離が伸びてきた。

僕も少しトライしてみたがこんなもん、全然届きません。右足を極小ホールドに乗せて無理矢理左足を上げてみたがそこから動けない・・・

ということで僕は早々に諦めJeromeを応援する。

Jeromeはその後も徐々にダイノで高度を上げていき、遂に登りきった。
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いやあ、いい登りだった。
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次は少し場所を移動。ほぼルーフ状の岩にあるのがBasta (7a+)。左奥からシットスタートすると7b+になる。

見るからに得意系の岩だが、これダイノ課題で遠い。すでにこの課題を落としているNeilが見本を見せてくれたがやっぱり遠い。

Jeromeは数回トライして疲れが出たのか早々に諦めた。僕は何回かトライしてみたらダイノの距離が伸びてきて登れそうな感じになってきた。

ということで結構打ち込んでしまった。結果的には一度左手を保持できたもののすぐに手が滑ってしまい敗退。でもこれを落とすのにはそれ程時間はかからないと感じた。

軽くやるつもりが結構がんばってしまった。左手の指皮と体力を無駄遣いしてしまった・・・

その後また場所を移動。

この岩には7aや7bのラインが引かれているが高さがある上、ランディングがあまりよくない。
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その横にある岩に6cの課題がある。Le Surplombという課題だが、これは見るからに得意系。
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ということでこれに取り付いてみる。

一撃を狙っていたが、Jeormeに教えてもらったムーブだと遠すぎてダメ、自分のムーブを組み立ててトライした2回目、登れそうになったところで左手のカチホールドが欠けて落下。ホールドを壊してしまった・・・

幸い欠けたところは小さく、同じムーブでトライした3度目、今度は難なく登りきれた。スタートホールドに足を置いたときにまた少しホールドが欠けたようだ。この岩は脆い。

Jeromeはすでにヨレ気味だったが僕と同じムーブでやってみたら登りきった。さすが。

JeromeとNeilが「日本人は課題を壊すのが得意だな」と。

「そうだよ、次はどの課題をぶち壊してあげようか?」

その後クラックの7aを少し触ってクライミング終了。レスト日にするつもりが結局登ってしまった。

ローカルクライマーと一緒に行ったことのないエリアで登れたのは貴重な経験だ。また近日登るようなのでお互いの都合がつけば一緒することになった。

夕食はレバー、デザートはアイスクリーム。
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第17回ブロー遠征5日目

日時:12月27日(土) 11:00~
場所:Cuvier Rempart、Rocher Fin
参加者:ぶち

朝から快晴。気温は前日と同じくらいであるが風がないので暖かく感じる。

しかし連日のクライミングで疲れ気味、左手の指皮も減り気味でレスト日にするか迷ったがこの晴天、もったいないのでクライミングすることにする。

エリアはCuvier Rempart。2日前に触って敗退したNoir Desir (7c)にトライ。

パーキング近くでアップして約1kmのアプローチ。迷わなければ近いものだ。
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下部のルーフが若干湿気ているのを除けば完全に乾いておりコンディションはいい。南に面して日が当たるのでそれ程寒くもない。
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ルーフを抜けたところにあるホールドはスローパーのように見えるが指のかかりはいい。シットスタートの位置から遠いのでここめがけて飛びつくことになる。
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ここから右手アンダーで上部にある遠いスローパーを取りにいくが、このムーブが面白い。

このスローパーは非常に悪い。まさにブローのスローパー。
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早速取り付くも体が重い。やはり疲れが残っているようだ。上部のスローパーを取るムーブはすぐにできるようになったが、スローパーを押さえて体を支える力がない・・・

5回ほど同じところで落ちる。前回はできたのに・・・こんなに岩のコンディションはいいというのに・・・

同じムーブでは可能性が見えないため、少しムーブを変えてみたら光が見えてきた。

そのムーブのところだけを練習したら2度目でできるようになった。

じっくり休んで本気トライ。

持久力がなくなってきているのでルーフの抜けは足ブラで無駄なムーブを飛ばして体力節約。

上部のスローパーもうまく処理でき、足位置を一瞬迷い、最後は足ブラになりながらも最終ホールドをつかむことができた。

Eclipseに続きブローで2つ目の7c、嬉しい。この課題もムーブ主体のスローパー課題で間違えなくブローを代表する課題だ。

まだ時間があったのでこの課題の左バージョン、Noir Desir Gauche (7b)にも触ってみることに。

この課題は僕がいつも行くオランダのジム、Klimhalでの最強ボルダラー、Sebastian Spauwenが初登なのだ。

スタートはNoir Desirと同じで、ルーフを抜けたところから左にトラバースする。岩の左下はガバでそれを取れば後の直上は簡単という極めて短い課題だが、その左下のガバを取るためのムーブがきつい。

右手の悪いスローパーからバランスを取りながら体を倒して左手で遠いガバを取りに行く。

何度かトライしたけど体力の限界です。指皮もなくなったので敗退決定。日を改めることにする。

Bas Cuvierのパーキングまで戻る。荷物を車において少し散歩。

パーキングから20mでサーキットが始まる。
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振り向けばパーキング。なんといいアプローチ。
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少し奥のPlace Morinには人気課題が集まり、いつも多くのクライマーが打ち込んでいる。
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その後課題の下見のため別のエリアへ移動。

ブローから西のTrois Pignonsという地域にあるRocher Finというエリア。

ここは初めていくエリアでパーキングからアプローチが2kmもある。荷物を持って迷うことは是が非でも避けたいため今回は下見だけ。
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道は直線で下地もいい。
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2km程進むと左手にRocher Finと書かれた看板が見えてくるのでその看板へ向かって左折して少し傾斜を登ればエリアに到着。
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目標課題もすぐに見つかった。
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この面白い形をした岩にある課題がMemoire d'Outre Tombe (7a+)。

正面向かってルーフ左奥からスタートして右側へ抜ける。
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ルーフの抜けはブローらしいスローパー。
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この課題を見ていたら遠いかがりのフランス人のおじさんが話しかけてきた。フランス語なのでよく分からないが「この課題のグレードは7か?」といっている感じだったのでトポを見せてあげたら熱心に読んでいた。
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絶対に登りそうにないおじさんなのになあ。やっぱりブローはボルダリングの認知度が高いのか、もしくはこう見えてこのおじさん結構登ってたりして。

日が沈んできて寒くなってきたのでホテルへ引き返す。
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夜に友人がブロー入りするのでフィリップの店には行かず、Championで惣菜を買って簡単な夕食を取る。

友人は無事21時過ぎにホテルへ到着。3年ぶりの再会で懐かしいが翌日に備えて早めに就寝。

この日はボルダリングの成果もあったし、長いアプローチも制覇できたし、友人にも無事会えたし、いい日だった。

尻餅の痛みは漸く治まる。

D80

遂に僕もデジタル一眼レフカメラを購入。

買ったのはニコンのD80。
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中古品だが車で言えば試乗車みたいなもので質がいいものが安く手に入った。

D80とは縁があり、昨年9月にベルギーPuursで行われたクライミングのワールドカップや前回の年越しブロー遠征でも借用品を使っていたのだ。

D80は発売からすでに2年以上が経ち、最新機種に比べると性能面で劣るものの実際使ってみて僕にとっては十分満足いくレベル。

レンズは昔F100と一緒に買ったときのものを装着。あまり大きすぎずいい感じ。

記念すべき最初の写真は、、、
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今日配達された引越し用のダンボール・・・

このカメラで少し写真を勉強してみよう。興味が持てたらいずれレンズや上位機種の購入を検討しよう。

これでとしさんやmachaさんに負けない写真を撮らなければ。

でもその前に本腰入れて引越し準備始めなきゃ・・・

第17回ブロー遠征6日目

日時:12月28日(日) 11:00~
場所:Les Beorlots、Canche aux Merciers、Bas Cuvier
参加者:Jerome、Fred、Neil(奥さん・息子さん同伴)、まさし、ぶち

前日の夜にJeromeからクライミングに誘われたので11時にエリアCanche aux Merciersのパーキングで待ち合わせ。

ホテルを出たのは10時だが、まだ車に霜が降りている。
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10時半にはパーキングに到着。

前にBleau.infoを見ていて気になっていた課題。

ガード下のクラック?を直上する青色サーキット45番
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ご丁寧にペンキで番号まで書いてある。
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青色なのでグレードはせいぜい5台、レイバックを使うと思われるが結構難しそう。

しかしこれもブローの課題と言えるのか?

11時まで30分ほど時間があるのでエリアを見に行く。

このエリアは2006年3月に初めてブローに来たときにベルギーBJCC、ドイツ壁の会の皆さんと一緒に登った思い出深いエリアなのだ。そのときの僕の最高グレードは6cだった。

その当時オランダに駐在していて僕と一緒に遠征したまさしはこのエリアで6aの課題に打ち込みすぎて成果なくその後すぐに帰任になってしまった。彼にとって今回のブロー遠征はこのエリアでそれらの因縁課題を落とすことも目的。

落ち葉にも霜が降りている。
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3年前に一緒に取り付いた課題を確認する。
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岩の上にたまった雨は凍てついている。
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ブローには面白い形の岩が沢山ある。
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一通りまさしの因縁課題を見終わってパーキングに戻ったころにNeilが到着。その後JeromeとFredもすぐに到着してエリアを移動。

Canche aux Merciersから南に移動し、到着したのはLes Beorlotsというエリア。ここも初めて。

パーキングからのアプローチは約1km。
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荷物を置いてNeilが周辺の課題を説明。

岩が密集していてランディング悪し。
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ワイドクラックを登るSalathe (7a)。
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皆さん早速アップ開始。連日のクライミングで疲れのたまった僕はこの日は完全にレスト日にして撮影班に徹することに決定。

Fred。
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グレード5台だが、上部がスローパーで少し遠く、ホールドが見づらい。

スローパーを叩くJerome。
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リーチのあるNeilは簡単に登る。

まさしは最初スローパーを叩く位置がうまく決まらなかったが、一度位置が分かれば問題なく完登(マントリングは格好悪かったが)。
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その課題の隣の岩でNeilがトライしているのがL'Arete Interdite (7a)。
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右側のカンテを使うと6aになるとのこと。

その6aをトライするJerome。足位置とバランスが重要。
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スラブで遊ぶNeilの奥さんと息子さん。
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Jeromeは上部で少しもたつくも無事登りきる。この位置から落ちると大根おろし状態、且つ背後に岩。
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見ていたら登りたくなってくるがここで登ると2日前の二の舞になるためぐっと我慢。

まさしもこの6aをトライする。ジムでは味わえない課題だ。
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無事完登。
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この後Jerome達と別れてまさしと僕はCanche aux Merciersへ戻る。

しかしNeilの車、これは自然とこうなっているのか、はたまたスピードカメラ対策のため故意にこうしたのか・・・
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Canche aux Merciersでまさしの因縁課題を掃除しているとオランダ人数名が現れた。

よく見てみるとアムステルダムのジムKlimhalでよく登っているアーノルド達だ。
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これだけ広いブローで一緒になるとは奇遇だ。

アーノルドはバランス感覚がよく、スラブや水壁が得意でこの課題もスラブの7a+とのこと。僕には登れそうにない。

アップ中のまさし。

これはグレード5くらいの課題で、3年前は苦戦していたが今回は一撃。
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早速因縁課題のひとつめ、La Goulotte a Dom (6a)に取り付く。
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まさしは3年前にこの課題に打ち込みすぎてガス欠になり、その後に続いた課題もことごとく敗退したのだ。

右手一本指ポケットを使ってバランスよく体を持ち上げ上部はスローパー。6aにしては難しい。

下部を少し練習して本気トライ。

安定したムーブ。
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上部のスローパーもしっかり保持できている。
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慎重にマントリングして終了。本人もすこし安心した様子。
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さて続いての因縁課題はKaki Dehors (6c)。
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これは僕が3年前に初めてのブローで落とした6cで思い出深い。その時まさしは誰よりも先に高度を上げ、最終ホールド手前まで行ったのにガス欠で敗退したのだ。

若干前傾しており、ムーブがおもしろい課題。

早速取り付きムーブを思い出す。初めの一手が少し遠く、左手をスローパー奥のホールドへ伸ばす。

さすがに先ほどの6aほど簡単にはいかないがそれでも10分も経たずに大体ムーブが組みあがった。

少し休んで本気トライ。
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左手の返しもうまく決まる。
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足を上げて前回触ったスローパーまで行く。
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安定して最終ホールドへ手を伸ばす。
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落ち着いてトップアウト。

これもあっさり落とした。調子いいようだ。
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それじゃあ、その横にあるLes Doigts de I'Homme (6b)もついでに登ってもらう。

両手でカチを保持して右上にトラバースしていく課題で、3年前これもいいところまで行って敗退した因縁課題。

6cの登りを見ていたら余裕ありそうだったのでいきなり本気トライしてもらった。
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カチもしっかり保持できている。
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危なげなく完登。
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これで3年前の因縁課題はすべて落とした、おめでとう!

思った以上に早く片付いたためエリア変更、Bas Cuvierへ向かう。

まず最初に取り付いてもらったのがブローで初めて登られた6a、La Marie Rose
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上部のスローパーが核心であるが、これは2、3回のトライで完登。
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調子に乗ってきたところでブローらしい7aを堪能してもらおうと紹介したのがLa Conque a Doigt (7a)。

スタートホールドはガバ、両手と右足トゥで体を支えて上部のブローらしいスローパーをマントリング。

早速トライするも思ったとおりスローパーで苦しんでいる。
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亀の甲羅状のスローパーには両手ともホールドらしいものはない。
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苦しんどる、苦しんどる。右手でスローパーを押さえた後、左手が出ない。
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30分以上打ち込んだが諦めることに。まさし曰く「登れる気がしない」。

辺りが暗くなってきたので最後に紹介した1本、Le Trou de Simon (6a)。

これも上部はスローパーだが、グレードは一回り低いので大丈夫だろう。

本人は一撃するつもりで臨むもちょっとしたミスでフォール、でも2回目で見事に登りきった。
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暗くなってきたので撤収。
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夕食は一緒にフィリップのビストロへ。

まさしから日本のお土産を渡してもらったら前菜に生牡蠣が出てきた。

僕のメインはビーフステーキ。
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デザートはアイスクリーム。カシスが酸っぱくておいしかった。
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この日NeilがトライしていたL'Arete Interdite (7a)は後日彼のアップしたVimeoでも登場。3分くらいから始まりスポットしている僕の姿も少し映っている。

第17回ブロー遠征7日目

日時:12月29日(月) 11:00~
場所:Roche aux Sabots、Cul de Chien、Cuvier Rempart、Bas Cuvier
参加者:Jerome、サムさん、まさし、ぶち

快晴。前日がレスト日だったため体力も回復。

この日もJeromeと一緒に登ることにしたが、Jeromeが遅くまで登れないこともあり朝、早めに出発。

待ち合わせたのはRoche aux Sabots。僕らは9時半には到着。

しかし、寒い、寒すぎる。気温は氷点下でこの時間に登っているクライマーは一人もいない。
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靴を脱ぐ気にもなれず、そこら辺りを走り回って体を温める。

アップ開始。岩が氷のように冷たい。すぐに足がジンジンしてくる。

30分くらいアップしていたが体が温まらない。休憩してJeromeを待つことに。

課題を見回っていたら前にちょっと気になっていた岩を発見。

Le Jeu du Toit (7a)がある岩だが、下地が悪いためひとりでトライすることを諦めていたのだ。

まさしがいることだしちょっと触ってみるか、ということでトライ開始。

10分くらいで軽く落とすつもりが上部が遠くて難しい。ムーブを探すのに時間がかかる。

そのうちJeromeが到着。

自分なりにムーブを組み立ててやっと落とせたが30分くらいかかった。お陰で温まった。

その後、オランダから来たサムさんともうまく合流し、このエリアの奥にあるCul de Chienへ移動。

砂漠が広がる。
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犬の顔の形をした岩、ビルボケ。
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こちら側から登ればグレードは5aくらいと思われるがまさし、上部で苦戦していた。
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漸く完登。
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そのすぐ近くにある岩。
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まさしの目標課題のひとつLe Toit du Cul de Chien (7a)がある。

お昼を過ぎて気温が上がってきたのと、このエリアは下地が砂で照り返しがあることがあり随分暖かく快適になってきた。

EclipseArabesqueのある岩を見学。この岩にも相当な回数通ったなあ。
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Arabeqsqueは前日打ち込まれていたようでチョーク跡が残っている。左上のポケットまでが遠く、僕は相当苦しめられた。
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ルーフの奥から。
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Le Toit du Cul de Chienまで戻り、まさしは周りの簡単な課題でアップ開始。

そしてこの課題にトライ開始。
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ルーフ下にあるポケットを使って体を保持してルーフ出口のポケットを取りに行くところが核心。
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初めは左足をルーフの付け根に上げるところでちょっともたついていたがすぐにそのムーブも解決、そして5回ほどのトライでルーフ出口のポケットを取り、次のガバもしっかりつかむ。

なぜか核心でない最後の抜けでもたついたが無事登りきった。30分も経っていない。

まさし勝利のポーズ。
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これらの課題を登っているビデオは某SNSのまさしのページに近日アップされる予定?

その後Cuvier Rempartへエリアを変える。

僕が触ってみたかったのがBig Boss (7c)。オランダ人がひとり打ち込んでいたのでジョインさせてもらった。Jeromeとまさしは近くにある別の課題をトライしに行った。

早速触るも初めの一手が遠い。アンダークラックの初手からガストンで左のクラックを取りにいくがリーチがピンピンになり足が外れてしまう。

オランダ人は随分打ち込んでいるようで下部のムーブは完璧、上部のダイナミックムーブで苦しめられていた。

僕はその後も初手の練習。繰り返しているうちに徐々に止まる時間が長くなってきた。でもこのムーブ、タダでさえ減り気味の左の指皮を削るので程ほどにして止めることとした。

昼ごはんから戻ったサムさんと一緒にJeromeのいるBig Boss後方の岩へ移動。

JeromeとまさしがトライしていたがImmodium (7a)。
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前傾した岩にあるダイノ一手課題。

右手で大きなカチ、左手で悪いスローパーを保持し上部のスローパーまでジャンプ。
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最初は左のスローパーの押さえ方がよく分からず飛距離が伸びなかったが何度か繰り返しているうちに保持できるようになり登ることができた。

この課題をシットスタートすると7bになるとのことでこちらもトライ。下部のムーブはそれ程難しくないが下から繋げるとダイノ前の体勢がうまく決まらない。

休み休みトライ。手順をひとつ増やして右手の保持位置を調整したら随分よくなった。

ということでこれも登ることができた。シットスタートの方が面白い。

Jeromeが帰宅の時間になったためBas Cuvierまで一度戻る。Jeromeと分かれた後はパーキングから近いエリアで登る。

サムさんはオレンジサーキット、まさしはHoley Moley (7a)、僕はPince Mi (7b+)をトライ。

Holey Moleyは左手のスローパーが核心で次のスローパーホールドまでバランスを取りながらスタティックに右手を伸ばさなければならず、まさしもそこで苦しんでいる。

Pince Miは岩のコンディションは良く、体は疲れてきているが感触はいい。上部のスローパーまでは完璧、上部をどのようなムーブで処理するかが問題。

まさしは疲れが出てきたのかHoley Moley敗退しサムさんのところへ行ってしまったが僕はひとりでその後も打ち込む。

いろいろ違うムーブをやってみて自分にとっての正解は足ブラだった。下手に足を使うと壁から体が離れてスローパーの効きが悪くなるのだ。ということでやっとこれも落とすことができた。

記念撮影。
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その後サムさんとまさしにジョイン。

Bas Cuvierのオレンジサーキットは特にフットホールドがポフやシューズで磨かれすぎていてフリクションがなく難しい。課題によってはトポの表記がグレード3台でも体感では5台に感じるものもある。
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サムさんが最後に執念で落とした課題。
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すっかり暗くなったので撤収。
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夕食は3人でフィリップのビストロへ。

前菜にキッシュという卵料理が出てきたがこれが絶品。
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僕のメインはサーモン、デザートはアップルパイ。
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第17回ブロー遠征8日目

日時:12月30日(火) 11:30~
場所:Au Vieux Campeur Paris
参加者:サムさん、まさし、ぶち

朝から雪交じりの雨。先日はあれほど晴れていたのに。

クライミングは諦めパリのアウトドアショップAu Vieux Campeurへ買い物へ。
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途中渋滞に遭うも1時間半ほどでパリに到着。
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一度試してみたかった凱旋門をサム号で一周。
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ノートルダム大聖堂から南へセーヌ川を越えたところにあるAu Vieux Campeur。

街の一角にアウトドアのジャンル別に小さい店舗が20店ほど集まっており、まずはロッククライミング関連の店舗へ。

地下にシューズが売っていたが品揃えの多さに驚かされた。
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欧州にもこんなに充実した店があるのか、さすがパリだ。店員は英語が話せ、ブローに頻繁に通っているようで話しが盛り上がった。

ロープやハーネスなども充実しており、こんなものまで売っている。
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クライミングウェアはあまり充実していなかったがアルパイン関連品などはどれも幅広い品揃え。

僕が買ったもの。

・ファイブテン、JET7シューズ:99.5ユーロ
・エーデルワイス、Onsight Arc 9.9mm 70mロープ:104.3ユーロ(30%OFF!!)
・ミレー、ダウンジャケット:195ユーロ
・E9、Tシャツ:30ユーロ

ここだったら1日中いても飽きないだろう。

その後昼食を取った後、サムさんは観光へ、まさしと僕は電車でブローまで引き返す。

チケットを購入したらホームの機械で日付の刻印が必要だが、小さい切符(地下鉄切符サイズ)だとこの黄色の機械は使えない。
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こいつで刻印。場所がちょっと分かりにくい。
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リヨン駅からフォンテーヌブローAvon駅までは約40分。途中Melun駅に停車。

この日はフィリップのビストロには行かず、Championで惣菜を購入して食事。その後飲み会となり、3人でビール数本&ワイン3本空け酔っ払って就寝。

第17回ブロー遠征9日目

日時:12月31日(水) 11:00~
場所:Franchard Isatis
参加者:サムさん、まさし、ぶち

朝起きると微妙に二日酔い。前夜飲みすぎたようだ。

まさしに至っては完全二日酔い。なかなか起き上がってこない。

こういう場合に備えて持ってきたインスタント味噌汁で僕は随分回復したがまさしはまだダメそう。

外を見ると曇り空、少し霧雨が降っている。

これだと今日もダメだなと思いつつ、遅めにホテルを出る。

Franchard Isatisで岩の状態を見てみる。

濡れているどころか岩の上部が完全に凍り付いている・・・
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登るどころの状態ではない・・・
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この有名なハングした岩も凍っていて色が変わっていて変な生き物のようだ。
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ということでこのエリアでのクライミングは諦め、サムさんとまさしに課題の紹介をする。

左端がAlta (7c)。
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きれいな岩L'Angle Ben's (7a+)。表面は濡れているのではなく凍っている。
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インパクトのある岩、El Poussah (7a)。
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一通り有名課題を紹介した後はエリアを変える。高台にある95.2の様子を見に行く。

地面は霰が積もっている。
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高台にあって風当たりが言いといってもこれだけ湿度が高いとこのエリアもダメ。登れそうな岩はひとつもない。

これはL'Angle Naif (7c)のある岩。
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クライミングは諦めるか。

最後にIsatisに戻って、まさしの目標課題を少しみる。

Surplomb de la Coquille (6c)。
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上部は濡れているが下部だけだったら触れそうなのでまさしは少し触ってみることに。
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トライするもホールドが若干湿っておりフリクションがない。僕も触ってみたがフリクションがないせいで全然ダメ。しまいにはスリップして危険なのでこれで終了。

その後は隣のエリア、Franchard Cuisiniereで課題見学。

これはKarma (8a+)。
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Le Magnifique (7a+)。
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夕食はフィリップの店、メニューは仔牛の肉。
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ホテルに戻るとまさしは疲れで就寝。サムさんと二人で少し飲む。サムさんが年越しそばを作ってくれ、一の蔵をお屠蘇としていただいたが両方とも最高だった。

ベッドに横になったころに年が明けた。花火が1、2度上がったようだがそれ以降は全く静かな夜でやはりブローは田舎だと感じた。

第17回ブロー遠征10日目

日時:1月1日(木) 12:00~
場所:Mont Pivot
参加者:まさし、ぶち

静かな朝。元旦ということで朝食はおせち料理の代わりにインスタントおしること前夜食べれなかったインスタントソバ。

空には厚い雲が立ち込め、地面は濡れている。

前日に引き続き厳しいコンディションであるが岩の状態確認のためホテルを発つ。

林のエリアはすべてダメだろうけどFranchard Isatisへいって前日まさしが触った課題Surplomb de la Coquille (6c)を見てみる。

一晩たって多少乾いたかな?と岩を見てみると何故か下部までびしょ濡れ。どうやら前日に岩の上で凍っていた水分が溶けて岩全体を濡らしたようだ。

ダメだこりゃ・・・

比較的木々が少ないRoche aux Sabotsへ移動。

気温は零下のようで刺すような寒さ。

このエリアもダメ。岩はどれもこれも水が滴るほど濡れている。しかも上部に氷が積もっており、そう簡単には乾きそうにない。
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「しょうがない、ダメ元で95.2へ行ってみるか」とパーキングへ引き返す。しかしこれだけ湿気ていればまずスローパー課題は無理だろう。ブローでスローパーがない課題を探すのは難しい。

歩きながらふとこの近くにも小高いエリアがあり、そこにはポケットホールドの課題があることを思い出した。

Mont PivotというエリアでBelle Gueuleという7aの課題があるのだ。ロクスノ24号ブロー10選でも紹介されていた。

パーキングまで戻ってトポだけ持ってそのエリアを目指す。

アプローチはパーキングから約1km。途中から下地が石だらけの丘を登る。

歩きながら付近の岩の状態を見るに、Roche aux Sabotsよりは幾分ましだが濡れている。

「やはり今日のクライミングは無理か」と半分諦めながらも足を運ぶ。

初めてのエリアということもあり少し迷ったがたどり着いた。

「ダメかな?」と見上げる。するとBelle Gueuleのラインだけ濡れていない。そのすぐ右横のライン、Pancras (7a+)はラインすべてが濡れているのに。

岩は少し湿っているがポケットホールドなのでなんとかなりそう。

ということでこの課題をトライすることに決定。これだけの悪天候で登れる課題があるとは奇跡的だ。

一度パーキングまで戻り荷物を持って丘を上がる。荷物があると上りは大変。
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周りにアップできる課題がないのでいきなり取り付くことにする。
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ポケットの中にも湿り気が残っているが深さがあるため悪くはない。
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岩全体がポケットだらけでどのホールドを使うかが悩ましい。
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手探りでいろいろなポケットを試すもどうもうまくムーブを組み立てることができない。

ピンチホールドを使えば指のかかりはいいが体のバランスが悪く、他のホールドは1本指だけで指への負担が多きい。

まさしとふたりで試行錯誤を繰り返す。これ、本当に7aなの?

30分程いろいろ試して行き詰まり感が出てきたときに思い切って左中指1本指ポケットを使って体を引き上げたところバランスよく次のムーブに繋げることを発見。

そこから右手でまたポケットを取った後に遠い右上のガバと思われるクラックめがけてデッド。

しかしガバと思われたところがスローパーでフォール。位置が左過ぎたか?

今度は右側を狙うも同様にスローパーで体が止まらずフォール。

それじゃあ、真ん中だということで再トライ。

指先が少しかかったが体が止まらずフォール。

どうやらスローパーの奥まで手を伸ばさないといけないことが分かった。
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ムーブはすべて分かったので後は繋げるだけ。休憩を取る。この課題はポケットで左手中指だけを酷使する。まさしは指に痛みが出てきたようで、僕は指自体でなく前腕から手首にかけて中指を支えている腱が痛み出した。

休憩して本気トライ。今度は最後のホールドをうまく取ることができた。ムーブが分かれば7aで納得だがムーブを組み立てるのが大変だった。

トップアウトはガバで問題なかったが岩の上が苔と氷でツルツルに滑るため下降が怖かった。岩の裏側は2m強の高さなのでまさしにクラッシュパッドを敷いてもらい飛び降りた。

まさしはポケットから右上のガバを取るところで苦労している。左手中指の負荷が大きいようで思い切ったムーブができない様子。

僕は休憩した後、この課題のシットスタートであるBelle Gueule Assis (7b)にトライ。岩の上でシューズが濡れてしまったので別のシューズへ履き替える。

左手1本指ポケット、右手スローパーで離陸が難しい。

足位置を調整しながら離陸はOK、右手を取った後、体を倒して左手でガバホールドへ。

下部だけを練習してムーブを固めて本気トライ。2度目で最後の右手クラックまで進んだが右手位置が悪くてフォール。でもなんとか3度目で登りきることができた。

残るはまさし。打ち込みすぎて左手中指へのダメージが大きく、1トライ毎の休憩を長めに取ることに。

その後ムーブを少し変え、体を引き上げた後に左手ポケットをアンダー気味に持ち直したら体が伸びるようになってきた。

そして辺りも暗くなってきた16時半、執念で完登!最後にいい登りを見せてくれた。
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記念撮影。
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ホテルに戻りまさしが日本から持ってきた食材で夕食をとる。

豚の角煮、ごはん、昆布煮、ポテトチップス、シャンパンという内容。

豚の角煮が近年稀に見るおいしさだった。

ふたりとも成果があり、いい初登りになった。

第17回ブロー遠征11日目

日時:1月2日(金) 11:00~
場所:95.2
参加者:まさし、ぶち

曇り空、湿度が高く地面も濡れている。

まさしが夜便で帰国する日なので効率よく登らねば。

買い物を済ませエリアを95.2へ絞る。

岩が乾いていることを祈りつつまずは荷物を持たずにパーキングから歩く。

低地にある岩はどれも濡れていてダメ、もし高台もダメなら有名課題見学に切り替えることにする。

遠征初日に僕が登ったTentation (7a)やRetour aux Sources (7a)がある場所へ。

湿気てはいるが何とか登れそう、よかった。

パーキングまで荷物を取りに戻る。

シューズを濡らさないように気を使いつつオレンジサーキットでアップ。湿気でフリクションが悪く難しい。

早速まさしはRetour aux Sources (7a)にトライ。
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ハング下で悪いホールドと良いホールドを交互に登るがハング上部の左のガバが取れない。

僕が登ったときより岩が湿気ておりフリクションが悪い。

力で抑え込むことができそうであったが、まさしは前日Belle Gueuleに打ち込んだせいで左手が十分に回復していないようだ。

しばらく打ち込んだけど時間がかかりそうだったのでTentation (7a)に移動。

こちらの岩の方が湿気が少なくコンディションがいい。

まさしは早速打ち込み開始。
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左手の先のホールドはかかりはいいが向きが悪い。

左を取った後、右手を岩角へ送るのが核心。

僕と同じムーブではうまく行かないようだ。

ふと見上げると雲が切れて青空が見え出した。
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まさしはムーブを変えて見たところすぐに核心部を抜けられるようになった。

休憩後の本気トライ1回目で見事完登!これで3つ目の7a、おめでとう!
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その後更に奥に移動し僕は因縁課題のMiss KGB (7a+)を少し触ってみることにした。

この岩もまだ湿気ているが登れないことはない。この課題、コンディションがいい時に触れたためしがない。

しかし連打していたら左手人差し指の皮が裂けてしまった。左手極小カチを持って体を引き上げるが指の皮が負けてしまった。

ということで登るのは諦めた。多分この課題には二度と取り付かないだろう。

それからその近くにあるLe Mur de la Fosse aux Ours (7a)へ。

若干スラブで苦手系。早速まさしと取り付くも離陸できない。

何とか離陸できるようになったところで今度は左手中指の皮が裂けた・・・

ということでこの課題も終了。

時間があまりなくなってきたので打ち込むのではなく易しい課題を登ることに決定。

取り付いたのがこの突き出た岩。
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レッドサーキットの43番

レッドサーキットなのでグレードはせいぜい5台、しかし上部スローパーが湿っていてフリクションがない。

数分で終わらせることができるだろうと高をくくっていたが二人で打ち込むこととなった。

下部はほとんど乾いているので簡単だが、上部は全体的にどこも湿っているのでスローパーをフリクションではなく力で押さえなければならない。

ああでもないこうでもないと二人で打ち込んでいるうちに若干スローパーが乾いてきた。

スローパーを押さえて左足を上げマントリング。漸く登った。

まさしも続いて完登。
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結局二人で30分以上使ったが十分楽しめた。

記念撮影。
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そろそろ時間になり荷物を纏めAvon駅へ向かう。

今回の遠征でまさしは3年前の因縁課題をすべて、また7aを3つ登った。年末年始に悪天候が続いきコンディションが悪い中でのこの成果はすばらしい。いずれまたまさしとブローで一緒に登りたいと思う。

まさしを送った後、日没まで時間があったが、まだ岩のコンディションは良くないのでホテルへ戻り体を休めた。

第17回ブロー遠征12日目

日時:1月3日(土) 11:00~
場所:Cuvier Rempart、95.2
参加者:ぶち

朝から快晴、気温は5度程あり寒すぎない。やっと打ち込めるコンディションになった。

前日裂けた指皮はまだ繋がっていない上に遠征疲れが出てきているがこれまでの悪天候での鬱憤を晴らすためにも打ち込むことに決定。

本来は午前中だけクライミングしてオランダへ帰る予定であったが、この晴天は続きそうだったので急遽滞在を1日伸ばすことにする。

まず向かったのがCuvier Rempart。宿題になっていたセバスチャンのNoir Desir Gauche (7b)をトライ。

地面はまだ濡れているが岩は乾いている。
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快晴で気持ちがいい。
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Noir Desir Gaucheの岩は相変わらず下部のルーフ染み出しがあるがラインにはほとんど影響なし。

早速トライ開始。下部のムーブは慣れたので問題なし。右手スローパーから体を横に倒して左手を取りにいくところも今回は簡単にできた。

しかしそこから更に左のガバまでが遠い。

何度かそのムーブで落ちる。はまってしまったかなあ。

その部分だけのムーブをやってみたところ右手の位置をもう少し上げると体が伸びることが分かった。

その右手位置であると下から繋げるのが少し難しくなるがバランスで解決できそうだったので休憩して本気トライ。

今度は安定して左奥のガバまで体が伸びた。このガバさえ取れれば後の直上のグレード5もない。

ということで完登。ムーブとバランスが要求されるいい課題だ。

*この課題の下地は石が顔を出していて悪く、このような落ち方をするとすごく痛いです。

この課題を登っている間に前日裂けた指皮が更に裂け、最後のガバに溜まった雨水にぽっちゃり浸かってしまいヒリヒリ痛む。
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片づけをしていたら男2人と女1人のパーティーがこの課題にやってきた。聞いたことのない言葉だったので東欧系かなと声をかけてみたらポーランドからやってきたとのこと。

なんと車で来たようで、しかも彼らはポーランド東方に住んでいるので20時間以上運転してきたらしい。ブロー以外にもフランス各地でクライミングをしてきたようだ。

以前にはイタリアから10時間以上運転してきているクライマーに会ったことがあるが彼らに比べると6時間の運転で住む僕はまだ恵まれているのかもしれない。

そのポーランド人の中でひとり強そうなやつがいて、話してみると彼はこれまでブローで7cを4つ登っているらしい。今回の滞在でその4つのうちの2つを登ったとのこと。

彼がこれからトライしたいとう課題を紹介してもらった。Noir Desirから20m程奥に行った岩にあるラインでHaute Tension (7c+)。

ムーブを説明してもらったが、上部でスローパーからダイナミックなムーブが要求されるようだ。

ちょっと僕にはまだ早いかな・・・

パーキングまで戻り次のエリアへ。

次のエリアは先週土曜に下見したRocher Fin。Memoire d'Outre Tombe (7a+)が目標課題。

エリアに近づいたころにふと思い出した。これまで触ってみようと思っていて天気に恵まれず触れていない課題があったなあ。

これだけ天気がいいとその課題も乾いているはず、ちょっと様子を見てみるか、ということで急遽Uターン、95.2へ向かう。

パーキングから300m程歩いて右手にあるのがこの岩。
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マッシュルームみたいな形の岩にあるラインがYogi (7b)。ルーフ部分に少し氷が残っているがラインには影響なし。

皮が裂けた指先が痛いのでテーピングを巻く。すでにNoir Desir Gaucheで体は温まっているので早速トライ。

初めにルーフを抜けたところを練習。バランスが悪いけどホールドはかかるし最後の一手もしっかりしているのでこの部分はそれ程時間がかからずに解決。

しかし問題はルーフ。ルーフ奥のアンダーからの一手が遠い。

ルーフを抜けたところにある縦クラックのかかりはいいがルーフ奥から一手目にそこを左手で取るのはリーチ的に厳しい。

試行錯誤した結果、まずは右手を伸ばしてそのクラックの横を押さえてトゥとヒールで体を支えて左手をクラックへ送るが、右手にはホールドらしいものはなく体の張力が必要になる。

手足のベストな位置を探るのに時間がかかったが漸くムーブが固まってきた。

休憩後本気トライ。

ルーフ下のアンダーから右手を伸ばす。トゥとヒールで体を固め左手をクラックへ。

順調かと思ったらいきなり右手がスリップして仰向けで落下!しかもクラッシュパッドのないところに・・・

腰と尻の間の部分から地面に着地し体中に電気が走る。皮肉にもNoir Desirで尻餅ついたところと同じ場所・・・

激痛だったけど幸い土の上だったのでNoir Desirの時ほどの痛みではない。クラッシュパッドの位置を変更。3枚も敷いていたのに全く意味なし・・・

これで一時戦力を喪失したが「自分ガンバ」と士気を高め休憩後もう一度トライ。

今度はルーフ出口でしっかりと両手保持できた。

そこからのムーブは先ほど解決していたので問題ないかと思いきや、疲れが出てきた。

やばいやばいと手を送って最後から一手前のホールドを左手で取る。

体を持ち上げようとすると左手指先のテーピングがずれてきた。

やばいやばいやばいと必死で体を上げて狙いを定めてデッド。

なんとか取れた。危なかったけど登りきることができた。

*クラッシュパッドの位置は事前によく確かめましょう。

これで完全に体力切れ、ホテルへ引き返す。

体はボロボロになったけど成果はあったので満足。

翌日はオランダに帰ることもあり、朝早めにホテルを出る。

快晴であるがこの遠征期間一番の寒さ、マイナス10度。車には厚い氷が覆い、ドアが開かず、力を入れると「バリッ」と音がして開く。
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Bas Cuvierに行くもこの寒さと遠征疲れでモチベーション低し。

思ったとおり早朝のBas Cuvierにはクライマーらしき人はいない。

大量に降り積もった落ち葉も凍り付いており、上を歩くとパリパリ音がする。まるで大量のポテトチップスの上を歩いているようだ。

一応アップ開始。岩が冷たすぎて指先感覚なくなるし、朝露のためか若干湿気ている。足の指先もジンジンしてくる。
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これはクライミングというより拷問に近いな。登っても登っても体が温まるより手足の冷えの方が早い。
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途方に暮れているところにまた小鳥が。
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餌をやる人が多いから人に慣れているのだろうな。
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手で触れるくらいの距離まで近寄ってくる。
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暢気に写真を撮っていたらまた体が冷えてきた。とっとと帰るかとも思ったが、ちょっと触ってみたい課題があったのでそこへ移動。

その課題はLa Balance (7c+)。
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チッピングされた一手目以外はすべてスローパーというブローらしい課題。

冷えた体に喝を入れ触ってみたが一手目の右手スローパーが止まらない。体も硬いし岩のコンディションも良くない。

体を動かさないと寒いのでそのムーブばかり連射。

それでも体が温まらない。

やっと右手が止まるようになったと思ったが今度は左手のスローパーが止まらない。課題名の通りバランスが必要だ。

その後も数回トライしたが体も一向に温まらず、足先も痛くなり、全く登れる気がしないので荷物を纏めてとっとと帰宅。寒すぎても登れないことを実感した。

遠征後日、オランダのジムKlimhalで登っているとセバスチャンが来ていたので「君の課題Noir Desir Gauche、登ったよ」と言ってみたらセバスチャン「知ってるよ、Bleau.infoでビデオ見たよ」とのこと。

僕が「Noir Desirもいい課題だけどNoir Desir Gaucheもムーブとバランスが必要ないい課題だね。左にトラバースしてガバに届けば後の直上は簡単で本当に短い課題だけどまさにボルダリングという感じだよね」と言ったらセバスチャンがこの課題を説明してくれた。

「Noir Desir Gaucheは別にプロジェクトとして設定して登った課題じゃなくてたまたま登った課題なんだ。そもそも初めてあの岩に行ったときはNoir Desirを登るつもりだったけど登り方が分からなくて左へトラバースして登ったところこれはNoir Desirじゃないってことで、それじゃあ別の課題かと言えばそんな課題は設定されてなくって、それだったら新しい課題として紹介してみよう、という感じだね。Noir Desirは7cだけど僕は一撃できてNoir Desir Gaucheは結構打ち込んだのでグレードははじめNoir Desirと同じ7cとしたけど、その後再登者の意見を聞いて7bにしたね。多分Noir Desir Gaucheを初登したときはムーブが洗練されてなかったから難しく感じたんだと思う。僕は核心のスローパーをはじめ右手カチ持ちしてルーフ下の左手を取った後にその右手カチ持ちをスローパー持ちに変えてから遠いガバを取りにいったけどShuichiははじめから右手スローパー持ちで処理してたね。」

普段はクールで寡黙なセバスチャンが饒舌に語ってくれた。やはり自分の開拓した課題を登ってくれるということはうれしいことなのだろうな。

このセバスチャン、オランダのクライミング関係のWebで紹介されている。

面白いのがこの中で彼は「パフォーマンスロッククライミング(山と渓谷社)」で説明されている「最も弱い環の原則」を子供の識字研究の例を用いて否定している。「最も弱い環の原則」とは「飛躍的な上達を狙うのであれば長所を伸ばすのでなく短所を克服することだ」という理論。

セバスチャンくらいのレベルになってくるとこれは長所・短所じゃなくてスタイルの違いじゃないかと感じるものの、僕はセバスチャンと同じスタイルだしなんか共感できる(とくに”No slabs or walls”というところなんか)。

昨年子供が生まれて登る頻度が落ちたようだがそれでも僕より段違いに強い。また仕事では税専門の弁護士として大手会計コンサルティング会社で活躍している。仕事と趣味を両方高いレベルで楽しんでいるのは尊敬する。クライミングの目標はセバスチャンだけどまだまだ遠いな。

最後に今回の遠征で登った課題リスト(リンク先にビデオもあります!)。

7c
Noir Desir

7b+
Pince Mi

7b
Belle Gueule Assis
Immodium Assis
Noir Desir Gauche
Yogi

7a+
Oliver Twist

7a
Belle Gueule
Immodium
Le Jeu du Toit
Retour Aux Sources
Tentation

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