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Life in Amsterdam

サラリーマンクライマー、山のない国でどこを登る?

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第16回ブロー遠征1日目

日時:11月22日(土) 13:00~
場所:Cul de Chien
参加者:ぶち

朝5時過ぎに起床、外を見ると突風と霰が吹き荒れている・・・

フォンテーヌブローの天気予報を10種類ほどWebサイトで確認するも、どれもバラバラで役に立たないが、少なくとも3日間すべて雨という予報にはなっているものはないので遠征を強行することに決定。

6時過ぎにアムスを発つ。寒い・・・

オランダからベルギーまでは時折視界が妨げられるほどの強烈な霰に見舞われたが、フランスが近くなってきたころから天気が少しずつよくなってきた。

期待に胸を膨らませているとフランス国境近くで景色が雪化粧。
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「きれいだなー」なんて思いながら、路面の状態に意識が行っておらず、前方の車を追い越そうとして追い越し車線に入ったところ、路面のシャーベット上の雪でハンドルを取られそうになる。

使っていたクルーズコントロールに加え、ABSが同時に効いてパニック。クルーズコントロールはブレーキ踏まなくても解除ボタンを押せばいいのだがパニックでそれに気づかず、とっさにギアをニュートラルにして減速して事なきを得た。冷や汗。危うく事故るところだった。僕の車はノーマルタイヤの上に後輪駆動、車重も軽いほうなので雪道にはめっぽう弱いのだ。

フランスに入り路面の状態も安定、いつものサービスエリアで朝食を取る。ボージョレヌーボーが置いてある。
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日本でも話題になっていたよなあ。小瓶のやつは金属キャップですぐに飲めるようになっている。

っていうか、ここ高速道路のサービスエリアだよな?

パリが近くなるにつれ雲が切れて青空が見え出してきた。よし、これはツイている。
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無事ブローに到着。渋滞はなかったが霰や雪道の中の運転で結構疲れた。パリ周辺はあれほど晴れていたのにブローは曇り空、でも雲の動きを見ていると南に流れ、パリの青空が追いかけてきており問題なさそう。
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スーパーChampionで買い物。ここでもボージョレヌーボーが売っている。
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なんと安いものは1ユーロ以下。高くてもせいぜい5ユーロ。

日本の皆さーん、「今年のボージョレヌーボーは収穫高が少ないのでお値段は高めですがその分薫り高く品質のよいものに仕上がっております、おいしいお食事と一緒にどうぞ」なんて言葉に騙されてはいけませんよー!値段が高いのは取引時のユーロ高と原油高のせいです。日本で1本買えば、フランスでは10本買えますよー!

買い物を済ませて外に出ることにはだいぶ青空が見え始めた。よかった。

エリアに向け出発。昨夜雨が降ったようで道はまだ所々濡れているが、Cul de Chienは乾きが早いので大丈夫そう。
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Arbonneにあるボルダリングジム、Bloc Age。開いていて中から音楽が聞こえてきていたがまだ営業時間前の様子。
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そのBloc Ageのすぐ近くにあるレストラン。
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おしゃれなレストランでメニューもそれ程高くない。
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レストランの目の前に駐車場がある。

パーキングに到着。気温は寒波の影響で10度弱、寒い。
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すっかり落葉し、地面は枯葉の絨毯。
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寒いけど気合を入れ、約1kmのアプローチ開始。
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ほとんど人は歩いていない。

途中から下地が砂になるが、雨で砂が湿っており歩きやすい。

いつもより楽に到着。青空も広がってきて、雨の心配はなさそう。
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このエリアで有名な犬の顔をした岩、ビルボケ。今日も笑っている。
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後姿。
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正面から見ても顔になっている。
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逆側から見ても笑っている。不思議な岩だ。
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このCul de Chienで有名なルーフ。
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Le Toit du Cul de Chien (7a)がこのエリアの一番人気課題だが、先月machaさんが見事撃破。しかもスポッターなしで登りきった。machaさん、僕はもちろんスポッターありでしたよ。こんな高さのある課題、ひとりでは登れません!

日が照ってきて少し暖かくなってきた。でもまだ10度強だろう。
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アップ開始。寒いので簡単な課題を次々に登る。下地は若干湿っているものの岩は完全に乾いている。

今回の最初の成果、赤色サーキット12番。
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スラブへ向かってマントルを返すだけの課題でグレードは5台と思われるが僕は苦手で、前回アップでこれを触って敗退したのだ。

シューズのフリクションを信じて体重を乗せていくところが怖かった。ジムでは味わえない課題でお勧め。

岩の上に大きな水溜りが。結構降ったんだなあ。
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アップを済ませ、目標課題へ。

僕のプロジェクトであるEclipse、7cがある岩。Arabesqueにトライし始めて以来、何回この岩へ足を運んだことだろう。
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イギリス人が2人Eclipseにトライしていた。

身長が高いためスタート位置が僕より手前で、僕のムーブより3手ほど少ない。いいなあ。

右手で垂壁側のスローパーを取り、ルーフに足でステミングして左手を垂壁のクラックへ伸ばすところで苦しんでいる。この課題は腕力も必要だが、同時に脚力、特に左足のトウフックの力が必要になる。

僕も参加させてもらい早速トライ開始。

ルーフ下のトラバースは問題なし。ルーフを出て右手と両足で体を支え、左手を出すところもジムで似たようなムーブを作って練習していたので以前よりも楽に手が伸びる。

しかし、左手でクラックを取ってそこから左手を上部へ送るところでいい位置が取れずにフォール。リーチ的にルーフ下の足のステミングを残したまま左手を上部へ送ることが厳しく、足が切れながら送ることになるので取る位置が悪いと落ちてしまう。

イギリス人と交代しながら休み休みトライ。このイギリス人も回数を重ねるごとに上達し、左手でクラックが取れるようになってきた。強い。

左手は思ったより上の位置を取らなければならないことが分かってやっとうまく送れるようになってきた。

しかし、今度は左手を送って足ブラになった後、左足をクラックに置くが、その位置が決まずスリップしてしまう。

ここでも思ったより上の位置ということが分かり、漸く最後の一手の所まで繋がるようになってきた。

しかし、見上げるとやはり最後の一手は遠い。しかも岩上部で垂壁からスラブになっていくところにホールドがあるため真下からだと視界が悪くホールドの位置と距離が分かりにくい。右手を思い切って出すも、位置が右側だったり、距離が届いてなかったりする。

すでに10回近くトライして疲れてきた。今日はもうそろそろダメだな、あと3便で終了と決める。

16時を回り、日が傾いて岩全体が陰に入ってきたころ、ローカルの年配クライマーが4、5人やってきた。

イギリス人の仲間もやってきて、今日は人の少ないCul de Chienなのにこの岩だけ10人くらい集まってセッションになった。
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一番人気はArabesque、7b+。Eclipseをトライするフランス人もいる。
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岩が日陰になって気温も下がり、フリクションが更によくなってきた。ローカルはそういう時間を狙ってここにやってきたのだろう。

岩のコンディションは良くなるが僕の体力はすでに下がり気味。でも皆のトライを見ていたら力が戻ってきた。

最後3便と決めたうち2回は最終ホールドを触りフォール、2回目はあと少し左を持てば体が止まるという惜しいトライ。

他の人のトライを応援しながらじっくり休んで16時半に最後の1回のトライ。

ルーフ下はスムーズに処理し、スローパーに伸ばした右手もフリクションが上がっているのか、しっかり取れた。

左手もうまく送れ、左足の位置も決まった。最終ホールドを見定めて力を振り絞って右手を突き出す。

そして遂にホールドをしっかり捉えた。最後のトライは思ったとおりに体が動いた。最終ホールドに触った瞬間に「登れた」と感じた。

皆の応援の元、ラストトライで登りきることができた。この日は半分諦めていたので尚更うれしい。

この時のビデオはこちら。

ビデオ最後で右下にいるローカルのおっさんが一緒に登っていて面白かった。ビデオの中でも変な動きしているし。

2006年3月、としさんやmachaさん達に初めてブローに連れて行ってもらい、そのときの最高グレードが6c、その後約3年かけて漸く7cまで来た。ボルダリングで8c+が登られる現在、もはや7cは高難度とは言えないかも知れないが、自分の限界を超える喜びは万人に共通すると思う。今年中に7cを、そして初めての7cはEclipseを登りたかったので、この達成感は何とも表現し難い。「クライミングは本気で、仕事は適当に」というポリシーでがんばってきた甲斐があった!

体はボロボロ、更に暗く寒くなってきたので撤収。
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ホテルへチェックインしこの日の最後の楽しみ、フィリップのビストロへ向かう。

到着して、テーブルに着くや否やフィリップへ「ジビエ、セルブプレ!」と言ったところ、フィリップ「ないよ」との返事。

「え?ジビエだよ、鹿肉だよ?」ともう一度聞くが、「終わってしまった」という返事。

どうやら11月に入ってジビエ料理を出してはいたが、丁度先日で終わってしまったようだ。

「いや、だって10月に来たときは11月にあるって言ってたじゃん、そんなすぐに終わるなんて言ってなかったよね?」と携帯電話のカレンダーを使いながらなんとか伝えると、何やらいろいろ言い訳?をしていたが何言っているかチンプンカンプンなのでとりあえず「ノーン!」と叫んでおいた。

フィリップ「ジビエはないけど、いい牛肉があるんだ」とのこと。いつもとは違う部位の牛肉ということでそれを注文。

赤ワインを頼んだらボージョレヌーボーが出てきた。
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念のためもう一度。日本の皆さーん、騙されてはいけませんよー!日本でボージョレ1本買えば、フィリップのビストロでフルコース+ボージョレ(合計11ユーロ)が2回楽しめますよー!

ワイン、フレッシュでおいしい。軽くてジュースのような感じで気軽に味わえる。

メインの牛肉が出てきた。
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・・・

3人分はあるな・・・。ジビエがないから気を使ってくれたようだ。

フィリップお勧めだけあって絶品。焼き加減はレアで肉が口の中で溶けそうなくらい柔らかい。これはジビエの上を行く味だ。

半分くらいで敗退かと思っていたが、あまりにおいしくて食が進み、ほとんど食べてしまった。

チーズも出てきたがこれはさすがに敗退。
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デザートもいらないと言ってみたが、フィリップが「うまいガトー・ショコラ」があるんだと言われ、挑戦。
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これが本当においしい。

「フィリップが作ったの?」と聞いたら、「そうだ」との返事。「フィリップはパティシエでもあるんだね」といったら、「そんなことはないよ」と謙遜していた。

帰りにフィリップが「明日(ドゥマン)も来るのか?」という意味で「ドゥマン?」と聞いきて、僕が「ウィ。ドゥマン、ジビエ?」と言って、二人同時に「ノーン!」。

息が合ってなんかおもしろかった。
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コメント

Eclipse成功おめでとうございます。
マジですごい。

フィリップと会話が成立しているのもかなりビックリ!!!
クライミング以外ではコミュニケーション(サバイバル)能力が向上していますね。

ところで、ぶちさんがLe Toit du Cul de Chien最初に登ったときは一人遠征のときじゃなかった??? ローカルがいたのかな。

machaもあの最初の遠征で6a登って、この前が7a! フレンチグレードで頭の数字が+1しました。次の+1(もちろん8a)は果てしなく遠い。
 

  • 2008/11/26(水) 07:06:11 |
  • URL |
  • macha #-
  • [ 編集]

めちゃめちゃカッコいいやん・・・
最後の「ありがとぉ!」って絶対通じてないやん!
(振り向きしゃがんで俯きながら・・・)
惚れてまうやろぉ~~~!



ってオランダにいたら、全然オモロないやろこのネタ。

  • 2008/11/27(木) 01:01:13 |
  • URL |
  • clim #-
  • [ 編集]

うっれしいねー。打ち込む課題に出会えた時、それを制覇する喜び、そしてさらにグレード更新。分かります!お酒が美味しかったことでしょう♪
私にとってボルダーのグレードをあげる事はすごく大変(皆そうか)。イギリスでは去年からの更新はならず横ばい。とにかく色々な課題をグレードにこだわらず登ること、そしてプロジェクトを見つけることが今期目標ね。
あとジム嫌いなのもだめね、トレーニングしないとなー。

  • 2008/11/27(木) 01:22:19 |
  • URL |
  • A.C.O #-
  • [ 編集]

皆さん、ありがとうございます!

イギリス人やローカルのフランス人に応援されながら最後のトライで落とせたのは感動でした。

Eclipse、本当にいい課題です。ブローを代表する課題を登っていると、ボルダリングが単なるクライミングの一部でなく、「ボルダリング」という独立したスポーツとして確立されていると強く感じます。

さて、おまけですが、下のリンクでジャッキー・ゴドフがEclipseをアップするかのように軽く登っています。

http://www.youtube.com/watch?v=vUGJ9WPd6_s

リーチもあって僕のスタート位置より手前です。手足長いなあ。身長は177cmくらい。登った後にインタビューありますが、ボルダリングのルートセッターとしての考え方やクライミングそのものについての考え方も聞けて参考になります。英語とてもうまいですね。

■machaさん■
相変わらず仏語はさっぱりですが、雰囲気でフィリップが何を話しているか少し分かるようになってきました。
Cul de Chienのルーフ、僕はひとりで登った記憶がないので多分ローカルか誰かいたのでしょう。ひとりで登ったmachaさん、すごい!
お互い3年前から成長しましたよね。僕の次のプラス1は8cになります。
果てしなく遠いどころか一度生まれ変わる必要がありそうです・・・

■climさん■
それは以前教えていただいた「グー」に続くものですか?
まだ人気あるのかな、あの人。
浦島化が進行しており全く分かりません(泣)
帰ったらいろいろ教えてくださいね。

言葉は通じなかったけど心は通じましたよ!

■A.C.Oさん■
あれ、お名前変えましたね。
いやあ、ほんとうれしくて実はその夜あまり眠れませんでしたw
オランダは山がない代わりジムが充実していて毎月のコンペなどでモチベーション向上できて役立っていますよ。
こういうプロジェクトをやっているとジムを「目的」としてでなく「手段」として使うことになり、それもモチベーション向上に役立ちますね。
ACOさんの成果が聞けるのを楽しみにしていますよ!

  • 2008/11/27(木) 06:46:34 |
  • URL |
  • ぶち #-
  • [ 編集]

Eclipse撃破おめでとうございます。
ブロウの7cってやっぱ相当つらいとおもうので、それを落とせたのは本当にすごいと思います。足繁く通った甲斐がありましたね。ぶちさんの今後の活躍がさらに楽しみです。
最後にひとつ。
早く7c級の彼女を見つけましょう!
ガトーショコラは「あ~ん」してもらって食べましょう。甘さ倍増です。

  • 2008/11/27(木) 18:01:13 |
  • URL |
  • とし@療養中 #-
  • [ 編集]

としさん、ありがとうございます!

そのプロジェクトは8aなので少し時間がかかりそうです・・・

体調はどうですか?今週末もしCity Monkeyでお会いできたらよろしくお願いします。夜の呑みセッションにも備えてくださいねw

  • 2008/11/28(金) 04:10:48 |
  • URL |
  • ぶち #-
  • [ 編集]

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