Life in Amsterdam

サラリーマンクライマー、山のない国でどこを登る?

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第18回ブロー遠征4日目

日時:1月27日(火) 11:00~
場所:Rocher Fin
参加者:ぶち

どんよりとした曇り空。幸い前夜雨は降っていなかったようで道路は乾きだしている。

この様子だと木が密集したエリアは濡れていてダメだろう。

考えた結果、前回の遠征で触ろうと思って触れなかった課題のあるエリアへ。

Trois Pignons地域にあるRocher Finというエリア。

このエリアはパーキングからアプローチが約2kmある。前回は荷物を持たずに課題の場所だけを確認しに行った。

天気が悪い平日ということもあってパーキングには僕の車1台だけ。まったく人気がない。
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アプローチ遠いし、人もいないし、これで落ちてケガして歩けなくなったらヤバいなと思いつつも荷物を持って出発。
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距離はあるが平坦な道が続くのでそれ程きつくない。前日買ったアプローチシューズがすごく足になじんで歩きやすい。
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携帯の電波が届いていることを所々で確認しながら進む。もし何かあってもJeromeに電話できれば孤独死することはないだろう。ローカルに知り合いがいると心強い。
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エリアは少し高台にあるため最後で登りになる。前回は荷物がなかったので楽だったが今回は結構疲れた。
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漸く到着。下地の砂はまだ湿っていて岩によっては上部が濡れているが僕の目標課題は幸い濡れていなかった。
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その課題がMonoire D'Outre Tombe (7a+)。ハングした岩が生き物のようにも見え印象的。
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ルーフの一番奥からシットスタート。
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下部はホールド間が遠めであるがしっかりとしている。
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一方ルーフを抜けたところからはスローパーばかり。
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アップ後に部分部分のムーブを確認。前回見たときは上部スローパーが難しそうに見えたが、そこだけ練習したらすぐにできた。

下部のトラバースはそれ程難しくない。

一通りムーブを確認した後に本気トライ。

一度目。スタートで腰が地面に触れたのでやり直し。

二度目。ルーフトラバースは問題なく処理し、ルーフを越える。

スローパーもそれ程悪くないので強引にムーブを出して登りきった。

長期戦になることを覚悟して臨んだがムーブ確認を含めて30分もかからなかった。やっぱりルーフ課題は自分に合っているようだ。
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これ以外にこのエリアで特に登りたい課題もないし、相変わらず人気がなくケガすると危険なのでパーキングまで引き返す。

丁度パーキング戻ったころからポツポツ雨が降り出した。

その後纏まった雨になり、他のエリアの状態も見てみたがすべてダメ、ホテルへ戻る。

ホテルに戻ってmachaさんに電話。

ドイツ駐在のmachaさんは、ブロー遠征、もとい、ブロー出張、もとい、パリ出張を丁度いい具合に僕の遠征期間に重ね、もとい、たまたま重なっており、仕事が片付いたら一緒に登ることにしていたのだ。

この日machaさんはパリ入りのみで少し時間があったのでBas Cuvierで待ち合わせる。

雨で濡れてて登れないだろうと課題を見回っていたら少し状態のいい課題が。

それがDuroxmanie (6c)。スタートホールドと上部が濡れていて完全に登れないがムーブを楽しむことができた。

夜はフィリップのビストロへ。

いつも閑散としているがこの日は人が多くてビックリ。
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フィリップ、なんとジビエ料理を出してくれた。
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もう終わったんじゃなかったっけ?いやー、最後の遠征にして夢が叶った!絶品!

ますます人が多くなる。満席のフィリップのビストロなんて見たくないー!
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陽気なフランス人たち。
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楽しかった。

週末

2月8日(日)。

午前は引越し準備。随分進んだがまだまだ。

そして午後はクライミング。ハーレムのKlimmuurでサムさんとボルダリング。

1週間登っていなかったところに二日連続で登ったため指皮が薄くなってヒリヒリ。

あまり打ち込めなかったが以前から打ち込んでいた7をひとつ落とせて満足。

サムさんも今日は調子がよかったようで5+を3つ簡単に落とした。

ローカルがフィンガーボードで遊んでいたので僕もやってみた。

昔はできなかった片腕懸垂がいつの間にかできるようになっていた!でも右腕だけ。左はダメ。

左でもできるようになりたいな。

両手中指一本懸垂は5回。気合入れたら10回くらいできそうだけど指の負担が大きいのであまりやらないほうがいいな。

その後、会社でボスのオランダ人宅に呼ばれて夕食。

僕の後任と後輩夫妻も来ており、一緒に話しや食事を楽しむ。

ボス自ら得意の料理を披露してくれた。
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このソースが絶品で3回もお代わりした上、余ったソースをお持ち帰り。ボスに感謝。

バタバタした週末だったが充実して楽しめた。

さて、引越し準備の続きを・・・

近況

帰国も近づいてきており慌しくなってきています。先週は引越し準備に追われクライミングも出来ずに過ごしました。すでに2週間を切っており時間に追われる毎日です。

■2月6日(金)車売却
漸く車を売却。結局会社のローカルの兄弟に売った。

当初はディーラーを回ったが「新車が売れないこのご時世に中古車なんて買えないよ」との返事。
「こりゃアムステルダムの運河に沈めるしかないか」と思いつつ、5軒目のディーラーで漸く価格提示があったが二束三文。

ダメ元で会社のローカルに話しをしたらひとり興味ありとのこと。

会社関係ということもあり、目標金額より随分安く提示したがうまく買ってくれることになった。
15時前に一緒に郵便局で名義変更。
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あっという間に手続きが終わり売買完了。

4年半乗ってきてブロー遠征も共にしたこともあり愛着もあったが、最近は故障が多く、愛着よりは「引渡しまでは壊れないでくれー」という恐怖感の方が強かった。

やっと売れて肩の荷がひとつおりた。

■2月6日(金)送別会
日本人駐在員で僕の送別会。

これまでに多くの駐在員の送別会に参加し、いつか自分の番も回ってくることは分かっていたが、実際にそうなってみると不思議な感じ。

この送別会、多くの人と話せてすごく楽しかった。皆さんの笑顔がいつもと違って見えた。

送別会に参加いただいた皆さんと幹事さんに心から感謝。

■2月7日(土)買い物
諸手続きをして船便に載せればVAT還付が受けれるとのことで街へ買い物へ。

まずダム広場近くのデパートで買い物を済ませる。
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その後はゴッホ美術館近くで買い物。

キッチン用品と靴を買った。どの品も欧州産で日本で買うと高いもの。

1割くらい戻ってくるみたい。重いものが多く疲れたがいい買い物だった。

■2月7日(土)クライミング
1週間ぶりにクライミング。常ジム、Klimhalへ。

ジムの周りを工事していた。夏に向けて屋外にクライミング壁を増設しているのだ。
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久しぶりのクライミングの上、引越し準備や買い物の疲れもあるのでそれほど打ち込まなかったが7b(x1)、7a+(x1)、7a(x1)を落とせて満足。やっぱりクライミングは楽しいなあ。

という感じです。これからまた引越し準備しなきゃ。明日日曜日は午後クライミングした後に、ボスのオランダ人が自宅で僕の送別会をしてくれる。このボスにはお世話になったしオランダの思い出をじっくり話したいな。

第18回ブロー遠征3日目

日時:1月26日(月) 12:00~
場所:Au Viex Compeur
参加者:ぶち

前日の快晴がうそのようにどんよりとした曇り空。

しかも夜に雨が降ったようで地面は濡れている。

この状態じゃ乾いている岩を探すのは無理、その上前日の疲れが残っているのでレスト日とすることに決定。

電車でパリまで行くことにする。

宿泊しているホテルEtapはFontainebleau Avon駅まで歩いて5分ほどで便利がいい。

駅では自販機でチケット購入できる。リヨン駅まで片道7.8ユーロ。英語案内あり。
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チケットはこの機械で打刻しないとキセルとみなされるので注意。
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パリ行き電車は30分毎にあるので便利。リヨン駅までは約40分。但し電車の中にトイレがないので注意。

リヨン駅から地下鉄に乗り継ぎライン14と4を使ってサンミッシェル(St-Michel)駅に到着。
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そこからアウトドアショップAu Viex Compeurまで歩いて約5分。

このアウトドアショップは前回の遠征のときにも訪れたが今一度行ってみたかったのだ。

ロッククライミング道具が置いてある店でヌンチャクやヘッドライトなど日本で買うと高いものを購入。

ちなみにこのロッククライミングの店舗は1階奥のロープが置いてあるところにトイレがある。パリには公衆トイレがあまりないので知っておくと便利かも。

このアウトドアショップは小さい店舗が点在しているが、いろいろ回ってみた。Tシャツやら小道具やらいろいろ買いあさった。ブロー遠征最後にしてアプローチシューズ、スカルパZENも購入。109ユーロ也。

買い物後はシテ島が近かったのでノートルダム大聖堂まで行ってみることにする。
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2005年春のイースター休暇でパリ観光した際にノートルダム大聖堂も観た。
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そのときにガイドブックを大聖堂前の広場の泥水たまりに落としてしまいホテルで洗濯したなあ。
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中にも入ってみる。
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大聖堂はバチカンのサンピエトロ大聖堂を観て以来「これ以上でかい大聖堂はない、もう大聖堂は卒業だ」ということで観ていなかったが久しぶりに観ると新鮮だ。

観光終わり。

地下鉄でリヨン駅まで戻り電車に乗り換える。リヨン駅からも30分毎に電車が出ている。

天気は悪かったが買い物できて充実したレスト日だったと思っていると、電車がFontainebleau手前のMelun駅で止まり皆降りている。

何があったのか分からず僕も降りる。ちょうど警察がいたので何があったのか聞いてみるが、一人目は英語だめ、二人目は「Fire」と一言。

多分この先の電車で車両火災か何かがあったのだろう。

その後ちょくちょくアナウンスがされているがフランス後なのでさっぱり分からない。でもアナウンスの度にため息が聞こえるのであまりいい状況ではない。
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30分くらい待ってまたアナウンス。今度は周りの表情が明るくなったので駅員を捕まえて状況を確認したら「次に来る電車がブローまで行くよ」と説明してくれた。

レスト日最後に思わぬトラブルがあったが無事にEtapまで戻れてよかった。

第18回ブロー遠征2日目

日時:1月25日(日) 11:30~
場所:Bas Cuvier
参加者:Jerome、Fred、ぶち

朝から快晴。
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前回の遠征で一緒に登ったローカルクライマーJeromeと11:00にBas Cuvierで待ち合わせる。

Jeormeは30分ほど遅れて到着。Fredとイギリス人Neilも一緒に来た。

Neilはその他に友人と思われるイギリス人4人と一緒で彼らと一緒に登るらしい。

パーキングから近い岩で皆アップ開始。下地は濡れているのでシューズを濡らさないようにクラッシュパッド間を飛びながら次々と課題を登る。

Jeromeが紹介してくれた6cの課題、La Lili。パーキングから一番近い岩にある。

「この6cはお買い得だよ」と説明され、まずJeromeが登る。

フラッシュを狙って僕もトライするが、足がスリップして落下。でも2回目のトライで登りきることができた。確かに6cにしてはお買い得かも。

イギリス人のパーティーはさっさとアップを済ませて奥のエリア、Rempartに行ってしまった。

JeromeとFredと僕でしばらくアップを続ける。

これは赤色サーキットLe Trou du Tondu (5c)。
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右のガバホールドを持って体を上げ、上部のスローパーでマントリング。単純だけどいい課題。

僕は一撃。JeromeとFredは苦戦していた。この課題はリーチがありすぎるときついのかも。
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その後僕らもRempartへ移動。

Neil達と合流して彼らのトライを少し見学した後、僕の目標課題へと移動。

触ってみたかったのがBig Golden (7c+)。この課題の初登者「」はEclipse (7c)やOliver Twist (7a+)も初登していて興味があったのだ。

このエリアは南に面しているため暖かい。今回の遠征は年末遠征より暖かく、過ごしやすい。寒いほうがフリクションはいいかもしれないが僕は暖かいほうがいいな。

早速トライするも思ったとおりホールド間遠い。EclipseもOliver Twistも同様に遠いのだ。

この課題の下には岩が頭を出しており、しかも左に振られると一段低くなっている下地にバランスを崩して落ちてしまう。

Neilがスポッターをしてくれたが怖い。しばらくしてNeilが別の課題に行ってしまったので僕はこれで終了。やはり7c+、そう簡単には登らせてくれない。

そのころローカルの強いクライマーがこの岩にやってきた。岩の真ん中を抜けるAtresie (8a)を岩の左からトラバースして繋げるSuper Tanker (8b)をトライするとのこと。

初めにAtresie(8a)のムーブ確認をしているが、この課題だけならアップのように登ってしまった、強い。

彼の1度目のトライはトラバースをうまく抜け、Atresieの上部まで行ったが、そこで落下、惜しい。

僕は彼があまりにも簡単に登るのでAtresie (8a)にトライ。この課題の下地はいいのでひとりでもトライできる。

彼が丁寧にムーブを教えてくれたのでトライすればするほど高度が上がるが上部の左手スローパーが悪すぎる。やはり8aだ。

その彼は休憩後にもう一度Super Tankerをトライ。今度は前よりムーブがスムーズでAtresieの最後一手まで繋いだが最終ホールドを取り損ねて落下。これまた惜しい。

このSuper Tankerはトラバースで手数が多いため1日に何度も打ち込めないようで彼のトライはこれで終了、別のエリアへ去っていった。

ちなみに彼の身長は165cmくらい。彼を見ていたらリーチ不足を言い訳にはできないなあ。

その後僕はそのAtresieにトライ。ムーブを教えてもらって少し光が見えたので執拗にトライを重ねたがさすがに体力切れ。高い位置の左手スローパーを保持しているときに首から背中にかけての筋を少し伸ばしてしまったようで同じムーブができなくなって終了。8aの壁の厚さを実感できた。でも少し手ごたえがあったので満足。

JeromeはそのAtresieの右側にある課題、Blitz (7a+)に打ち込んでいたので僕もその課題に参戦させてもらった。

しかし、この課題、7a+にしては難しい・・・

離陸は簡単だが、左手を送った後、右足ヒールで体を支えて右手をスローパーへ送るが、このスローパー悪すぎ。

そこからスローパーを押さえた右手を左方向にクロス気味に送るがスタティックに行かないと体が振られてバランスを崩して落ちてしまう。この落ち方がちょっと危ない。

Jeromeと一緒に打ち込むが全然先が見えない。

Neilが戻ってきて曰く、”This is the most difficult 7a on the planet”。

彼の言うとおり明らかに今まで登ってきた他の7a台より難しい。

散々打ち込んでJeromeも僕も敗退感が出てきた。

もう一度トライ。ちょっと右足の位置を変えてみたらこれまでより体が安定し、スタティックに右手が出せるようになった。そのトライではわずかに右手の距離が足りずに落ちたが光が見えた。

少し休憩して再び同じムーブでトライ。

右足でしっかり体を支え右手を伸ばす。体勢が安定しスタティックに右手をスローパーから次のホールドへ送ることができた。

「これで終わった」と思いきや、そこから上部にあるスローパーがこれまた悪い。

「足あるよ」と言われても体勢的に確認する余裕がなく、Jeromeのスポットを信じて強引にマントリング。

プルプルしながらも漸く登りきることができた。

これを見たJeromeも「俺ももう一度やってみる」と奮起。僕がムーブを説明してそれでトライ。

一度目は右手が深く決まらずに落ちたがこれまでより全然いい。

休憩して臨んだ2回目、Jeromeも見事に登りきった。

いやはや難しい課題だった。トポなどではそれ程有名な課題ではないがムーブ主体のいい課題だ。ローカルと登るとこういう隠れたいい課題を登ることができる。

しかしグレードは体感的に7bあると感じた。後でBleau.infoを見てみると登った人の半数近くが7bと感じている。今後この課題を登られた方は是非感想を聞かせてください。

Jeromeはまだ少し時間があったのでパーキング近くの課題へ移動。

一緒にトライしたのがLa Tonsure (7a+)。前日目をつけておいた課題だ。

しかし全然登れない。JeromeもFredも全然ダメ。疲れもあるだろうけどこれも難しい。即敗退。

後でBleau,infoを見てみたらグレード7bになっていた。

それからこの課題の少し奥にあるFluide Magnetique (7b)に挑戦。
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横から見ると岩がこんもり出っ張っており、下部は前傾、中部は垂壁、上部はスラブ。
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スローパー課題で高いうえ下地が悪い。平らな部分はクラッシュパッド1枚分くらい、あとは岩で囲まれている。

そろそろJeromeの帰宅時間が迫ってきたので連射。

JeromeとFredは疲れが出てすぐに敗退。僕は打ち込んで徐々に高度が上がっていったが体力切れで敗退。ムーブは面白く、またトライしたいと思わせてくれる課題だ。

JeromeとFredとまたいつか一緒に登ることを約束して別れる。

体はボロボロ、でも腹はペコペコなのでフィリップのビストロまで行きビーフステーキを喰らう。
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打ち込みすぎで疲れた1日だったが充実した1日でもあった。

第18回ブロー遠征1日目

日時:1月24日(土) 15:00~
場所:Cuvier Merveille
参加者:ぶち

赴任最後の休暇を取って行くところといえばただひとつ。

天気予報はすこぶる悪いが日にちを選んでいられないので出発。

曇り空のオランダを抜け、ベルギーに入ったころから雲が薄くなってきた。

フランスに入ったら晴れ間が見えてきたが油断はできない。フランスに入ったといってもブローまではまだ300kmある。

途中サービスエリアで朝食。思ったとおりまだヌーボーが置いてある・・・
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パリ近くで曇り空になる。

ブローへ到着したら薄曇であるが道が濡れている。昨晩降ったのだろう。

「こりゃ今日は登れないかも」と思いながらもFranchard Isatisへ岩の状態を確かめに行く。

・・・べちょべちょ。登れる状態ではない。

目的を課題見学に変更、Bas Cuvierに行ってみる。

するとBas Cuvierの岩はIsatisほど濡れていない。

「こりゃ、課題によってはイケるかも」と期待しつつパーキングから1km程離れたCuvier Merveilleへ向かう。

今まで何回かこのエリアに行こうと思ったもののアプローチの遠さから断念してきたのだ。

偵察のため荷物は車に置いてエリアへ進む。

幸い歩道から近いところからエリアが広がっていたのですぐに分かった。

岩を見てみるとほとんど乾いている!若干湿り気があるが登るのには問題なさそう。

ということでパーキングまで引き返し荷物を持ってエリアへ向かう。

課題はこれ。Bleau’s Art (7b)。
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1年ほど前から目をつけてはいたのだがアプローチの遠さから倦厭していたのだ。最後の遠征で漸く会えた。

前傾しており見るからに得意系。
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核心部のスローパー。
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シューズを濡らしたくなかったのでアップなしでトライ。

核心部のムーブはすぐにできた。

「これはすぐに落とせるかも?」と自信満々で本気トライ。

しかし、シットスタートが難しい・・・

でかい欧州人は左手でガバを持ってシットスタートできるが僕は届かず、その下の悪いアンダーポケットからスタートしなければならない。

立ち上がるムーブが結構きつく、これに時間が取られた。

それができるようになっても繋げると核心が悪い。

「甘く見すぎたか?」と少し休んでトライ。

今度は下のムーブもスムーズ、若干右足がもたついたが核心も越えてリップを取ることができた。

結局30分以上かかった。

前から登りたかった課題なので嬉しい。
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運転疲れもあるし指皮温存のためにもこれにて終了。今日は岩が濡れて登れないかと思ったけどラッキーだった。

このエリアの看板課題Merveille (8a)。課題名が「傑作」という名の通り美しい巨石。
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上部に小さなカチがひとつ。あそこからリップまで飛ぶと思われるがリーチがないと厳しそう。
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パーキングまで戻って少し課題見学。

これはNeverland (8a)。
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ルーフを抜けて上部はスローパー。

このドーム状のルーフをどうやって抜けるのかさっぱりムーブが分からない。
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この岩にあるのがLa Tonsure (7a+)。
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苦手な垂壁だがおもしろそう。今回の遠征で触ってみようかな。

いやー自分にしてはよく歩いた1日だった。

ホテルチェックイン後は運転疲れもあるのでフィリップのビストロへは行かずに近くのスーパーで惣菜を買ってホテルで夕食。

ビーフのブルゴーニュ風煮込、なんかの野菜の酢漬け、バケット、ご飯、そして納豆という和洋折衷(胃の中で)のメニューとなった。

帰国日

2月20日(金)に成田着となりました。

新居は川崎市高津区で赴任前に一度住んでいたところなので勝手が分かっていて安心。

今週には後任者がやってくるし、来週月曜には船便を出すし、いよいよ帰国が近いと実感。

あと約2週間の欧州生活、楽しみます。

第17回ブロー遠征12日目

日時:1月3日(土) 11:00~
場所:Cuvier Rempart、95.2
参加者:ぶち

朝から快晴、気温は5度程あり寒すぎない。やっと打ち込めるコンディションになった。

前日裂けた指皮はまだ繋がっていない上に遠征疲れが出てきているがこれまでの悪天候での鬱憤を晴らすためにも打ち込むことに決定。

本来は午前中だけクライミングしてオランダへ帰る予定であったが、この晴天は続きそうだったので急遽滞在を1日伸ばすことにする。

まず向かったのがCuvier Rempart。宿題になっていたセバスチャンのNoir Desir Gauche (7b)をトライ。

地面はまだ濡れているが岩は乾いている。
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快晴で気持ちがいい。
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Noir Desir Gaucheの岩は相変わらず下部のルーフ染み出しがあるがラインにはほとんど影響なし。

早速トライ開始。下部のムーブは慣れたので問題なし。右手スローパーから体を横に倒して左手を取りにいくところも今回は簡単にできた。

しかしそこから更に左のガバまでが遠い。

何度かそのムーブで落ちる。はまってしまったかなあ。

その部分だけのムーブをやってみたところ右手の位置をもう少し上げると体が伸びることが分かった。

その右手位置であると下から繋げるのが少し難しくなるがバランスで解決できそうだったので休憩して本気トライ。

今度は安定して左奥のガバまで体が伸びた。このガバさえ取れれば後の直上のグレード5もない。

ということで完登。ムーブとバランスが要求されるいい課題だ。

*この課題の下地は石が顔を出していて悪く、このような落ち方をするとすごく痛いです。

この課題を登っている間に前日裂けた指皮が更に裂け、最後のガバに溜まった雨水にぽっちゃり浸かってしまいヒリヒリ痛む。
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片づけをしていたら男2人と女1人のパーティーがこの課題にやってきた。聞いたことのない言葉だったので東欧系かなと声をかけてみたらポーランドからやってきたとのこと。

なんと車で来たようで、しかも彼らはポーランド東方に住んでいるので20時間以上運転してきたらしい。ブロー以外にもフランス各地でクライミングをしてきたようだ。

以前にはイタリアから10時間以上運転してきているクライマーに会ったことがあるが彼らに比べると6時間の運転で住む僕はまだ恵まれているのかもしれない。

そのポーランド人の中でひとり強そうなやつがいて、話してみると彼はこれまでブローで7cを4つ登っているらしい。今回の滞在でその4つのうちの2つを登ったとのこと。

彼がこれからトライしたいとう課題を紹介してもらった。Noir Desirから20m程奥に行った岩にあるラインでHaute Tension (7c+)。

ムーブを説明してもらったが、上部でスローパーからダイナミックなムーブが要求されるようだ。

ちょっと僕にはまだ早いかな・・・

パーキングまで戻り次のエリアへ。

次のエリアは先週土曜に下見したRocher Fin。Memoire d'Outre Tombe (7a+)が目標課題。

エリアに近づいたころにふと思い出した。これまで触ってみようと思っていて天気に恵まれず触れていない課題があったなあ。

これだけ天気がいいとその課題も乾いているはず、ちょっと様子を見てみるか、ということで急遽Uターン、95.2へ向かう。

パーキングから300m程歩いて右手にあるのがこの岩。
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マッシュルームみたいな形の岩にあるラインがYogi (7b)。ルーフ部分に少し氷が残っているがラインには影響なし。

皮が裂けた指先が痛いのでテーピングを巻く。すでにNoir Desir Gaucheで体は温まっているので早速トライ。

初めにルーフを抜けたところを練習。バランスが悪いけどホールドはかかるし最後の一手もしっかりしているのでこの部分はそれ程時間がかからずに解決。

しかし問題はルーフ。ルーフ奥のアンダーからの一手が遠い。

ルーフを抜けたところにある縦クラックのかかりはいいがルーフ奥から一手目にそこを左手で取るのはリーチ的に厳しい。

試行錯誤した結果、まずは右手を伸ばしてそのクラックの横を押さえてトゥとヒールで体を支えて左手をクラックへ送るが、右手にはホールドらしいものはなく体の張力が必要になる。

手足のベストな位置を探るのに時間がかかったが漸くムーブが固まってきた。

休憩後本気トライ。

ルーフ下のアンダーから右手を伸ばす。トゥとヒールで体を固め左手をクラックへ。

順調かと思ったらいきなり右手がスリップして仰向けで落下!しかもクラッシュパッドのないところに・・・

腰と尻の間の部分から地面に着地し体中に電気が走る。皮肉にもNoir Desirで尻餅ついたところと同じ場所・・・

激痛だったけど幸い土の上だったのでNoir Desirの時ほどの痛みではない。クラッシュパッドの位置を変更。3枚も敷いていたのに全く意味なし・・・

これで一時戦力を喪失したが「自分ガンバ」と士気を高め休憩後もう一度トライ。

今度はルーフ出口でしっかりと両手保持できた。

そこからのムーブは先ほど解決していたので問題ないかと思いきや、疲れが出てきた。

やばいやばいと手を送って最後から一手前のホールドを左手で取る。

体を持ち上げようとすると左手指先のテーピングがずれてきた。

やばいやばいやばいと必死で体を上げて狙いを定めてデッド。

なんとか取れた。危なかったけど登りきることができた。

*クラッシュパッドの位置は事前によく確かめましょう。

これで完全に体力切れ、ホテルへ引き返す。

体はボロボロになったけど成果はあったので満足。

翌日はオランダに帰ることもあり、朝早めにホテルを出る。

快晴であるがこの遠征期間一番の寒さ、マイナス10度。車には厚い氷が覆い、ドアが開かず、力を入れると「バリッ」と音がして開く。
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Bas Cuvierに行くもこの寒さと遠征疲れでモチベーション低し。

思ったとおり早朝のBas Cuvierにはクライマーらしき人はいない。

大量に降り積もった落ち葉も凍り付いており、上を歩くとパリパリ音がする。まるで大量のポテトチップスの上を歩いているようだ。

一応アップ開始。岩が冷たすぎて指先感覚なくなるし、朝露のためか若干湿気ている。足の指先もジンジンしてくる。
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これはクライミングというより拷問に近いな。登っても登っても体が温まるより手足の冷えの方が早い。
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途方に暮れているところにまた小鳥が。
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餌をやる人が多いから人に慣れているのだろうな。
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手で触れるくらいの距離まで近寄ってくる。
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暢気に写真を撮っていたらまた体が冷えてきた。とっとと帰るかとも思ったが、ちょっと触ってみたい課題があったのでそこへ移動。

その課題はLa Balance (7c+)。
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チッピングされた一手目以外はすべてスローパーというブローらしい課題。

冷えた体に喝を入れ触ってみたが一手目の右手スローパーが止まらない。体も硬いし岩のコンディションも良くない。

体を動かさないと寒いのでそのムーブばかり連射。

それでも体が温まらない。

やっと右手が止まるようになったと思ったが今度は左手のスローパーが止まらない。課題名の通りバランスが必要だ。

その後も数回トライしたが体も一向に温まらず、足先も痛くなり、全く登れる気がしないので荷物を纏めてとっとと帰宅。寒すぎても登れないことを実感した。

遠征後日、オランダのジムKlimhalで登っているとセバスチャンが来ていたので「君の課題Noir Desir Gauche、登ったよ」と言ってみたらセバスチャン「知ってるよ、Bleau.infoでビデオ見たよ」とのこと。

僕が「Noir Desirもいい課題だけどNoir Desir Gaucheもムーブとバランスが必要ないい課題だね。左にトラバースしてガバに届けば後の直上は簡単で本当に短い課題だけどまさにボルダリングという感じだよね」と言ったらセバスチャンがこの課題を説明してくれた。

「Noir Desir Gaucheは別にプロジェクトとして設定して登った課題じゃなくてたまたま登った課題なんだ。そもそも初めてあの岩に行ったときはNoir Desirを登るつもりだったけど登り方が分からなくて左へトラバースして登ったところこれはNoir Desirじゃないってことで、それじゃあ別の課題かと言えばそんな課題は設定されてなくって、それだったら新しい課題として紹介してみよう、という感じだね。Noir Desirは7cだけど僕は一撃できてNoir Desir Gaucheは結構打ち込んだのでグレードははじめNoir Desirと同じ7cとしたけど、その後再登者の意見を聞いて7bにしたね。多分Noir Desir Gaucheを初登したときはムーブが洗練されてなかったから難しく感じたんだと思う。僕は核心のスローパーをはじめ右手カチ持ちしてルーフ下の左手を取った後にその右手カチ持ちをスローパー持ちに変えてから遠いガバを取りにいったけどShuichiははじめから右手スローパー持ちで処理してたね。」

普段はクールで寡黙なセバスチャンが饒舌に語ってくれた。やはり自分の開拓した課題を登ってくれるということはうれしいことなのだろうな。

このセバスチャン、オランダのクライミング関係のWebで紹介されている。

面白いのがこの中で彼は「パフォーマンスロッククライミング(山と渓谷社)」で説明されている「最も弱い環の原則」を子供の識字研究の例を用いて否定している。「最も弱い環の原則」とは「飛躍的な上達を狙うのであれば長所を伸ばすのでなく短所を克服することだ」という理論。

セバスチャンくらいのレベルになってくるとこれは長所・短所じゃなくてスタイルの違いじゃないかと感じるものの、僕はセバスチャンと同じスタイルだしなんか共感できる(とくに”No slabs or walls”というところなんか)。

昨年子供が生まれて登る頻度が落ちたようだがそれでも僕より段違いに強い。また仕事では税専門の弁護士として大手会計コンサルティング会社で活躍している。仕事と趣味を両方高いレベルで楽しんでいるのは尊敬する。クライミングの目標はセバスチャンだけどまだまだ遠いな。

最後に今回の遠征で登った課題リスト(リンク先にビデオもあります!)。

7c
Noir Desir

7b+
Pince Mi

7b
Belle Gueule Assis
Immodium Assis
Noir Desir Gauche
Yogi

7a+
Oliver Twist

7a
Belle Gueule
Immodium
Le Jeu du Toit
Retour Aux Sources
Tentation

第17回ブロー遠征11日目

日時:1月2日(金) 11:00~
場所:95.2
参加者:まさし、ぶち

曇り空、湿度が高く地面も濡れている。

まさしが夜便で帰国する日なので効率よく登らねば。

買い物を済ませエリアを95.2へ絞る。

岩が乾いていることを祈りつつまずは荷物を持たずにパーキングから歩く。

低地にある岩はどれも濡れていてダメ、もし高台もダメなら有名課題見学に切り替えることにする。

遠征初日に僕が登ったTentation (7a)やRetour aux Sources (7a)がある場所へ。

湿気てはいるが何とか登れそう、よかった。

パーキングまで荷物を取りに戻る。

シューズを濡らさないように気を使いつつオレンジサーキットでアップ。湿気でフリクションが悪く難しい。

早速まさしはRetour aux Sources (7a)にトライ。
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ハング下で悪いホールドと良いホールドを交互に登るがハング上部の左のガバが取れない。

僕が登ったときより岩が湿気ておりフリクションが悪い。

力で抑え込むことができそうであったが、まさしは前日Belle Gueuleに打ち込んだせいで左手が十分に回復していないようだ。

しばらく打ち込んだけど時間がかかりそうだったのでTentation (7a)に移動。

こちらの岩の方が湿気が少なくコンディションがいい。

まさしは早速打ち込み開始。
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左手の先のホールドはかかりはいいが向きが悪い。

左を取った後、右手を岩角へ送るのが核心。

僕と同じムーブではうまく行かないようだ。

ふと見上げると雲が切れて青空が見え出した。
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まさしはムーブを変えて見たところすぐに核心部を抜けられるようになった。

休憩後の本気トライ1回目で見事完登!これで3つ目の7a、おめでとう!
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その後更に奥に移動し僕は因縁課題のMiss KGB (7a+)を少し触ってみることにした。

この岩もまだ湿気ているが登れないことはない。この課題、コンディションがいい時に触れたためしがない。

しかし連打していたら左手人差し指の皮が裂けてしまった。左手極小カチを持って体を引き上げるが指の皮が負けてしまった。

ということで登るのは諦めた。多分この課題には二度と取り付かないだろう。

それからその近くにあるLe Mur de la Fosse aux Ours (7a)へ。

若干スラブで苦手系。早速まさしと取り付くも離陸できない。

何とか離陸できるようになったところで今度は左手中指の皮が裂けた・・・

ということでこの課題も終了。

時間があまりなくなってきたので打ち込むのではなく易しい課題を登ることに決定。

取り付いたのがこの突き出た岩。
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レッドサーキットの43番

レッドサーキットなのでグレードはせいぜい5台、しかし上部スローパーが湿っていてフリクションがない。

数分で終わらせることができるだろうと高をくくっていたが二人で打ち込むこととなった。

下部はほとんど乾いているので簡単だが、上部は全体的にどこも湿っているのでスローパーをフリクションではなく力で押さえなければならない。

ああでもないこうでもないと二人で打ち込んでいるうちに若干スローパーが乾いてきた。

スローパーを押さえて左足を上げマントリング。漸く登った。

まさしも続いて完登。
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結局二人で30分以上使ったが十分楽しめた。

記念撮影。
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そろそろ時間になり荷物を纏めAvon駅へ向かう。

今回の遠征でまさしは3年前の因縁課題をすべて、また7aを3つ登った。年末年始に悪天候が続いきコンディションが悪い中でのこの成果はすばらしい。いずれまたまさしとブローで一緒に登りたいと思う。

まさしを送った後、日没まで時間があったが、まだ岩のコンディションは良くないのでホテルへ戻り体を休めた。

第17回ブロー遠征10日目

日時:1月1日(木) 12:00~
場所:Mont Pivot
参加者:まさし、ぶち

静かな朝。元旦ということで朝食はおせち料理の代わりにインスタントおしること前夜食べれなかったインスタントソバ。

空には厚い雲が立ち込め、地面は濡れている。

前日に引き続き厳しいコンディションであるが岩の状態確認のためホテルを発つ。

林のエリアはすべてダメだろうけどFranchard Isatisへいって前日まさしが触った課題Surplomb de la Coquille (6c)を見てみる。

一晩たって多少乾いたかな?と岩を見てみると何故か下部までびしょ濡れ。どうやら前日に岩の上で凍っていた水分が溶けて岩全体を濡らしたようだ。

ダメだこりゃ・・・

比較的木々が少ないRoche aux Sabotsへ移動。

気温は零下のようで刺すような寒さ。

このエリアもダメ。岩はどれもこれも水が滴るほど濡れている。しかも上部に氷が積もっており、そう簡単には乾きそうにない。
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「しょうがない、ダメ元で95.2へ行ってみるか」とパーキングへ引き返す。しかしこれだけ湿気ていればまずスローパー課題は無理だろう。ブローでスローパーがない課題を探すのは難しい。

歩きながらふとこの近くにも小高いエリアがあり、そこにはポケットホールドの課題があることを思い出した。

Mont PivotというエリアでBelle Gueuleという7aの課題があるのだ。ロクスノ24号ブロー10選でも紹介されていた。

パーキングまで戻ってトポだけ持ってそのエリアを目指す。

アプローチはパーキングから約1km。途中から下地が石だらけの丘を登る。

歩きながら付近の岩の状態を見るに、Roche aux Sabotsよりは幾分ましだが濡れている。

「やはり今日のクライミングは無理か」と半分諦めながらも足を運ぶ。

初めてのエリアということもあり少し迷ったがたどり着いた。

「ダメかな?」と見上げる。するとBelle Gueuleのラインだけ濡れていない。そのすぐ右横のライン、Pancras (7a+)はラインすべてが濡れているのに。

岩は少し湿っているがポケットホールドなのでなんとかなりそう。

ということでこの課題をトライすることに決定。これだけの悪天候で登れる課題があるとは奇跡的だ。

一度パーキングまで戻り荷物を持って丘を上がる。荷物があると上りは大変。
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周りにアップできる課題がないのでいきなり取り付くことにする。
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ポケットの中にも湿り気が残っているが深さがあるため悪くはない。
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岩全体がポケットだらけでどのホールドを使うかが悩ましい。
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手探りでいろいろなポケットを試すもどうもうまくムーブを組み立てることができない。

ピンチホールドを使えば指のかかりはいいが体のバランスが悪く、他のホールドは1本指だけで指への負担が多きい。

まさしとふたりで試行錯誤を繰り返す。これ、本当に7aなの?

30分程いろいろ試して行き詰まり感が出てきたときに思い切って左中指1本指ポケットを使って体を引き上げたところバランスよく次のムーブに繋げることを発見。

そこから右手でまたポケットを取った後に遠い右上のガバと思われるクラックめがけてデッド。

しかしガバと思われたところがスローパーでフォール。位置が左過ぎたか?

今度は右側を狙うも同様にスローパーで体が止まらずフォール。

それじゃあ、真ん中だということで再トライ。

指先が少しかかったが体が止まらずフォール。

どうやらスローパーの奥まで手を伸ばさないといけないことが分かった。
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ムーブはすべて分かったので後は繋げるだけ。休憩を取る。この課題はポケットで左手中指だけを酷使する。まさしは指に痛みが出てきたようで、僕は指自体でなく前腕から手首にかけて中指を支えている腱が痛み出した。

休憩して本気トライ。今度は最後のホールドをうまく取ることができた。ムーブが分かれば7aで納得だがムーブを組み立てるのが大変だった。

トップアウトはガバで問題なかったが岩の上が苔と氷でツルツルに滑るため下降が怖かった。岩の裏側は2m強の高さなのでまさしにクラッシュパッドを敷いてもらい飛び降りた。

まさしはポケットから右上のガバを取るところで苦労している。左手中指の負荷が大きいようで思い切ったムーブができない様子。

僕は休憩した後、この課題のシットスタートであるBelle Gueule Assis (7b)にトライ。岩の上でシューズが濡れてしまったので別のシューズへ履き替える。

左手1本指ポケット、右手スローパーで離陸が難しい。

足位置を調整しながら離陸はOK、右手を取った後、体を倒して左手でガバホールドへ。

下部だけを練習してムーブを固めて本気トライ。2度目で最後の右手クラックまで進んだが右手位置が悪くてフォール。でもなんとか3度目で登りきることができた。

残るはまさし。打ち込みすぎて左手中指へのダメージが大きく、1トライ毎の休憩を長めに取ることに。

その後ムーブを少し変え、体を引き上げた後に左手ポケットをアンダー気味に持ち直したら体が伸びるようになってきた。

そして辺りも暗くなってきた16時半、執念で完登!最後にいい登りを見せてくれた。
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記念撮影。
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ホテルに戻りまさしが日本から持ってきた食材で夕食をとる。

豚の角煮、ごはん、昆布煮、ポテトチップス、シャンパンという内容。

豚の角煮が近年稀に見るおいしさだった。

ふたりとも成果があり、いい初登りになった。
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